「死の鳥」 白土 勉

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死の鳥 (角川ホラー文庫)

西東京で死んだ夫婦は、死後間もないにも関わらず白骨化していた。一人生き残った娘が口にした言葉はカラスに喰われたというものでした。警察関係者は誰一人信じなかったですが、捜査一課の松岡だけは自分の勘を信じて、カラスに詳しい動物行動学者の美紀に依頼をしてくるのです。

なぜ突然鴉が人を襲うようになったのでしょうか。そこには浅はかな人間の思惑が絡んでいたのです。


カラスが人を喰らうという何とも恐ろしい動物パニックものです。カラスはよくゴミを漁ったりしていますが、時折人を襲撃するなんて話を聞きますよね。とはいえ、頭を突つかれたりという程度なんですが、それがまさか人を殺すなんて。

嘴で眼球を突いて、身体に穴開けて・・・ってダツじゃないんだからそんなこと有り得るの?って思ってしまえます。もちろんカラスも決死の体当たりなんでしょうけどね。

人を喰った熊は味をしめるなんて事を聞きますが、人を喰らったカラスも同じなのでしょうか。一度肉の味を覚えてしまい、いつでも調達できる新鮮な生肉が地上にうようよ存在すると気づいてしまったら。


もともとカラスは知性が高いですが、本格的にこんなこと考えるカラスが存在し、仲間意識なんかを持ち、リーダーなんかが出てきて統率された襲撃を仕掛けてくるような異常事態が起これば人間も安心してはいられませんね。

とりあえず角川ホラーなので、こんなこと有り得ないということを前提に置いてパニック感を楽しめればいいのではないでしょうか。鴉って1種類だと思ってました。「鴉」っていう1匹の鳥。でもいろんな種類が存在するんだそうです。


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