○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)


今だかつてみたことのない、なかなか挑戦的なタイトルでございます。

「○○○○○○○○殺人事件」。この8文字の○の部分に該当する文字を推理してみよ、という挑戦状が作者から突きつけられます。そして内容の方も、なかなかのものです。

解決に向かうにつれて思わず「あっ」と驚いてしまう部分があり、それによって自分の中で描いていた登場人物の描写が一気に変化してしまうんですねぇ。これはおもしろかったです。


そして、結構下品な部分が多いです。


最終的な推理の段階にいたってもシモネタ系が挟み込まれており、若干評価が分かれるところではあるでしょうが、私的には好きな感じの作品でした。


ちなみに、著者は早坂杏(はやさか・あん)さんだと思いきや、早坂 吝(はやさか・とどろき)さんと書くんだそうです。私は今日「吝」って漢字を学びました。


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