今日は(いつもか・・・)思いっきり個人的な考察です。
まったく医学的根拠もソースもありません。
話半分で読んでいただけたらと思います。
猫の保護活動をしている中でたくさんの猫と触れ合ってきたわけですが、何となく柄によって性格に傾向があるように感じています。
生まれ持った性格もありますし、遺伝的なものにも左右されるかと思いますが、単純に里親さんを探すかどうかの参考にもしています。
☆茶白・茶トラ・・・甘えん坊で嫉妬深い。特に男の子。例えるなら小学生男子。捕獲器で嫌な思いをしたくせに何度でも入るおバカぶり。ぽっちゃりでもスマートでもぶちゃいくでもお目目パッチリでも愛嬌抜群な茶白が私は一番好き!人間を警戒している子以外は慣れが早い。気がする。とにかく好き。最強。
☆三毛(サビ)・・・思春期の女子。三毛やサビはほとんどがメス。人間を好きになれる子でも飼い主とだけ仲良くすれば満足。頭が良く、状況をじっと観察して誰よりも逃げ足が速い。一方人に慣れない三毛・サビはマジで殺人マシーン。手を伸ばしたらシャーシャーからの殺傷能力の高い猫パンチ・マジ咬みが炸裂。大人の三毛・サビは辞退申し上げたいです。ただし美しい。孤高ぶりが神がかっている。
☆キジ・キジ白・・・何かに特化した事がないので逆にいうと扱いやすいタイプ。すぐに慣れなくても時間さえかければいつかは仲良くなれると希望を持てる。また、途中から猫が増えても自分の遊びに影響がなければ気にしない。キジ系の子猫の運動神経は特に良く感じる。(朝方の運動会がうるさい。)広く好かれるタイプ。
☆サバ・サバ白・・・キジよりも若干ナイーブなとろこがあるが、慣れたら大体キジ系と同じ。茶トラ系もそうだが柄が素敵。神よ。あなたは何という美しい生き物を創造なさったのか。の手前くらいの感情になる。
☆黒・白・白黒・・・おっとりしていてあまり怒らない温厚な性格。飼いやすい。色がシンプルな分、瞳の色でだいぶ印象が変わる。白猫にオッドアイが多いのも神の素敵なイタズラなのかしら・・・。ふふ・・・。黒猫も少し前にインスタ映えがしないから人気がない等と失礼極まりないニュースがあったが、黒光りするほどに艶々な品のある被毛は重厚感にあふれ、番犬ならぬ番猫として存在感は並外れ。
☆長毛・・・穏やかで温厚。人にも猫にも攻撃性はほとんどなく、静かに家族に寄り添う賢さがある。ただし長毛なのでブラッシングを怠ると毛玉が出来たり柔らかいウンコの時は家中に被害が及ぶ危険性がある。そんなリスクを背負ってでも有り余る魅力は折り紙つき。いつでも相談相手になってくれる。
☆シャム系・・・若さと美しさを兼ね備えたハーフのモデルがそれなりに経験を積んで落ち着いた頃に自我を追求する感じ・・・。なんていうのかな。芸能人タイプ?下手に媚びる人間には肘鉄を食らわす強さと美しさ。私と住む世界の違う猫。だからシャム系雑種の多頭飼育で不衛生な子を見るとより一層切なく感じる。そんな風にシャムを意識しているからか、私はシャム系とはあまりご縁がない。茶トラ~~~!!!
・・・性格関係なくなってきた。
ただの私の好みになってしもた。
捕獲するときに環境が劣悪な中で、スリスリとすり寄ってくる美形な子猫がいたら保護する率が高いです。
戻したくない環境・かわいい・すでに人が大好き。こんな子にはすぐにでも幸せになってもらわないと。
今キャパがいっぱいいっぱいなので、そういう子でも泣く泣くリリースしています。
保護するにあたって常に考えるリスクが『人との暮らしを望まない猫かもしれない事』と『病気があった場合のその後の所在』です。
人と暮らしたくない。帰りたい。ずっとその気持ちが変わらない猫もいます。
もしかしたら3年後・5年後に心を開くかもしれない。でもそこまで待つ余裕もありませんし、その前にストレス過多でFIPで亡くなる可能性も高くなります。里親様にお渡ししたところでまた1からやり直しというパターンだったら・・・。
そういう猫だったら私ならさっさとリリースします。
たとえ元々いた場所が人間から見て環境が悪くても、馴染んだ土地で暮らせるなら短命であっても猫を不幸せだとは思いません。
不妊手術さえすれば増える心配もないので元の場所を忘れないうちに戻してあげたい。
猫でも人でも『生きる年数が短いから不幸せ』なのではなく、『生きた年数の内容がその人(猫)の望まない環境だとしたら不幸せ』 なんだと思います。
自分の好きな物や人に囲まれて生きる3年と、常に物音に怯えて生きた心地がしないまま生きる15年。
どちらが幸せか。
正解はありませんけどね。私がどちらかを選ぶとしたら前者です。
もう一つ、保護して譲渡に向けられるほどに人に慣れた子でも猫エイズや猫白血病だった場合は本当に目の前が真っ暗になります。
まだ猫エイズは先住猫ちゃんもエイズだったり、ストレスフリーで発症しないように気を付けて飼育してくださる方がいたりと比較的やりようがありますが、猫白血病だったとしたらもう・・・。
生後半年までの子猫では血液検査をしても100%確定ではありません。
それでも同じ現場の猫の傾向も分かりますし、完全ではないにしろやらずに譲渡は決してしません。
私たちが一番辛い事はお渡し前のウイルス検査で陰性だったにも関わらずお渡しした後に白血病が発症されたり、コロナウイルスが突然変異でFIPを発症したりで早々に亡くなってしまうパターンです。
これは辛いですよ。里親様にお渡しに行くと皆楽しみでしょうがなかったお顔をされます。
特に自分がお世話をしてきた猫のお渡し後は毎日どうしてるか気になり、『ごはんとウンチ、無事クリアしました~!可愛い~!』なんてメールが来たらうれしくてうれしくて。
その報告が私たちの給料のようなものです。
人も猫もずっと健康で楽しく長生きしてほしい、と心から願ってお渡ししても・・・予測できない不幸はあります。
そういう報告をいただくと、里親様の悲しい気持ち、里親様が感じる必要のない責任を感じている事への申し訳なさ、自分が保護していた時に異変を見逃さなかったかどうか、あんなに元気だった子があり得ない、とグルグルグルグル頭の中が延々とループします。
そして色々な感じ方があるかもしれませんが、譲渡した日から一年以内に猫エイズ・猫白血病・FIPで亡くなってしまった場合は、あくまでもご希望があればですが、お渡ししたメンバー宅の保護猫以外の保護猫をお渡ししたいと思います。(同じ悲しみを万が一にもしてほしくない為)
命に代替えなんてない事は重々承知の上です。
亡くした子と見た目が似ている子がいても性格は全く違います。
それでもまた猫と生活したいと思ってくださったなら。
愛した子を失う悲しみが大きすぎてすぐになんて飼えないお気持ちならばご無理をなさらないでください。
悲しい気持ちが大きいという事は猫を大切に飼うことができるという事です。
亡くしてしまった子は新しく迎えた子を恨んだり悲しんだりはしません。
でも外で生きている猫たちは生き続ける限り、せっかく健康に産まれた猫でも常に死と隣合わせです。
そうした猫たちを一匹でも救っていただけたなら、虹の橋にいる大切な子も生を受けた意味があると言えるのではないでしょうか。