【蟹座新月】きょう、ヒトも、ムケカエル。 | まーりんのまりんエッセンス

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「海のエッセンス」「月のエッセンス」の物語

蛇は脱皮して生命を更新する。

しかしヒトは脱皮しないから、個体としての生命にかぎりがあると考えられた。

 

 

かつて、太陽と月の神が

若返りのスデ水を人間に、死水を蛇に与えようと

2種類の水をもたせて使者を下した。

 

ところが、使者が途中で小用を足していたわずかな隙に

蛇がスデ水に尾を浸してしまった。

ために、使者はしかたなく、人間には死水を与えた。

 

 

 

蛇が持つ この

脱皮による生まれ変わり、若返り

簡単に死なない強靭な生命力を

わがものとするために

 

6月1日(ムケノツイタチ)に

ヒトも脱皮し、新生を果たそうとした。

 

 

 

ムケノツイタチは、

山形市付近ではムケビ。

人間の皮が剥げ変わるから、キレイになるように薯汁を食べる。

 

 

岩手九戸郡ではムケゼック。

干餅を食べて歯固めをする。 この日は桑の木の下で蛇が皮を脱ぐという。

下閉伊郡では虫けらの皮剥けを祝う日。

東磐井郡ではムケノツイタチには人の皮も剥げるといい、それをみると死ぬなどという。

 

 

群馬県芳賀郡ではムケノツイタチ。

類を食べて皮を剝(ぬ)ぐといい、あるいはこの朝、水に尻を漬けて逆さになってみると、人間の皮が桑の木に引っかかっているのが見えるなどという。

 

 

福島県石城郡でムケカエリツイタチ。

歯固めといって干餅を喰う

 

 

 

 

6月頃は蛇が盛んに活動し

脱皮の回数も多い。

 

その脱皮にあやかろうと、ヒトは

新生の呪術として

6月1日に

蛇の象徴である薯、麺、鏡餅を食す。

 

歯固めをやるのは

赤子の長寿を願ってやるものだから

あたかもいま生まれたように、わが生命が瑞々しく永からんことを祈るものだと思われる。

 

 

 

 

旧暦の6月は

土用で中央を意味し

秋の陰気に向かって季節が変転する

 

 

 

この時節に、蛇を擬(もど)くことは

 

生命を

死に向かう時の流れから外し

中央に向かって更新させ、

 

いまを

「永遠のいま」たらしめようとするものである。

 

 

 

 

このように

古来、日本人はこの時期に

 

蛇が脱皮するように

ヒトは自らの命をリセットしてきた。

 

 

 

 

ムケノツイタチとは

旧暦の6月朔日、

 

つまり蟹座の新月にあたり

きょうがその日。

 

 

 

蟹座は月をルーラーとする水の星座で

蛇とおなじく 蟹もまた脱皮する

 

蛇・蟹と月、水のシンクロ

 

 

 

禊(みそぎ)とは

後世では身を洗い清めるという意味になったが

もともとは

蛇が水辺で脱皮することから

身につけたものを外しとってゆくことだった

 

 

蛇は皮が脱げにくいときには

水に入って

新しい身と古皮のあいだに水を通す

 

 

こうして

どこもかしこも

真新しい身体に生まれ変わる。

 

 

 

古来より、きょうは

蛇のように人も剥け変わる。

 

脱皮するがごとく

時間をリセットし、生命を再生するとき。

 

 

 

 

七色の魔術師まーりん