昨日の記事 で、

価格の安いランチメニューで利益が上がるのか?


という問題を

コストの面から考えてみましょうとお話しました。


いきなり「正解を出せ」と言われても難しいので

今日はヒントを紹介します。




まず、ディナーに必要なコストを考えます。



飲食店のコストでもっともウエイトを占めるものは


材料費と人件費

です。(これはFLコストと呼ばれています)

材料を仕入れ、

それをスタッフが調理してお客さんに提供するのですから

お店にとって非常に重要なコストです。


多くの飲食店はこの二つの合計だけで全コストの5~6割を占めます。



さらに、料理を提供する場所を確保するコスト、つまり

家賃

ですね。


家賃もかなりの割合を占めています。


ここ数年ネットショップを個人で開く方が増えていますが、

その理由はインターネット環境の普及率アップだけでなく

この家賃というコストがかからない点が大きなメリットになるため、

少ない売上でも利益を出せるようになったことが挙げられます。



上の3つが大きな支出になります。


このほかに電気代やガス代といった光熱費

ホームページやチラシを作る宣伝広告費

があります。



3000円のディナーで利益を出すのですから

これらの合計が3000円未満でなければいけません。



ここまでが、飲食店の経営における
コストの基本です。


明日は、このお店で

新たにランチタイムの営業を開始することを考えてみます。




【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】

上に挙げたコストの中で

新たに必要なコストとそうでないコストがあります。

それは何なのか、分けてみましょう。




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さて、昨日まで価格に関するお話をしてきました。


今日はそのオマケということで、

経営について少しお話していきます。



みなさんは

飲食店の店長(もしくは経営者)

になったつもりで考えてください。




最近、都内の飲食店では

時間帯によってメニューや料金を変えるお店が増えています。



昼はラーメン屋、夜は居酒屋の「ラーメン居酒屋」や

朝はモーニング、昼間はクレープ、夜は立ち呑み屋という

異色のお店もあります。


中には時間帯で店名まで変えてしまうお店もあります。




今回はわかりやすくするために

ランチとディナーだけを提供しているお店として考えます。



イタリアンやフランス料理のレストランで

ディナーのコース料理が5000円程度の価格でも、

ランチの料金は1000円前後というお店は少なくありません。



しかし、価格が5分の1になったからといって

提供される料理がひどくなるわけではありません。


そんなことをしたらすぐに悪い評判が立ってしまい、

ディナーの時間帯にも悪影響が出てしまいます。






では、ここで今日の問題です。


このレストランは

ランチで利益をあげられるのでしょうか?




飲食店だけに限りませんが、

お店を経営していくにはさまざまな「コスト」がかかります。


材料費、人件費、光熱費などです。



多くのお店がランチメニューを用意しているということは

何かお店の利益になる理由があるはずです。



ランチを営業すると、かかるコストが増えます。
新たにコストをかけてまで価格の安い商品を提供して

どんなメリットがあるのか、考えてみましょう。




【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】

ランチにかかるコストと

ランチとディナー両方にかかるコストを考えると

ヒントになるかもしれません。




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価格に関するお話、もう少し続きます。



今日は


一定の価格が広く浸透している価格

のお話です。



ジュースやガム、アメなどの値段は

一般的に相場が決まっています。


缶ジュースなら120円ですね。



これが、150円や200円だったりすると

それだけで差別化の要素になります。



もちろん、価格が上がれば品質への期待も高まります。


サントリーのプレミアムモルツは

普通のビールよりも価格が高いですが、

販売開始以来ずっと高い人気を保っています。



私たち消費者は非常にわがままなもので、

価格が底値だと感じると

今度は「多少高くても良いものが欲しい」と思うようになります。


上に挙げたプレミアムモルツもその一例です。



現在、ファストフード業界は

マクドナルドなどのハンバーガーショップだけでなく

牛丼チェーン店も激しい価格競争を行っています。


その一方で、スープストックトーキョーのように

無添加素材のみを扱った「多少高くてもよいもの」を

提供しているお店も人気があります。



価格以外の面でも同様のことがいえます。


世の中で健康志向が高まれば高まるほど

メガマックのような特大メニューや高カロリーの商品がヒットしています。



まるでシーソーのバランスを取っているかのようですが、

今後の消費者の好みを予想する上で

これは知っておくといいかもしれません。




【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】

消費者は価格が極端に偏ると

今度は反対のものが欲しくなる



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