ほおずき:そよ風さん、髪の毛がが跳ねてるよ。 


そよかぜ:あらそう? 後ろは見えないから。





ほおずき:そよ風さんにはいつも、お洒落でいてほしいからね。


そよかぜ:あらそう? ありがとう。


ほおずき:僕なんかはね。何もしなくても光っているからねえ。


そよかぜ:いや、あんた❗そういうことは、腹を引っ込めてから言ってちようだい❗





そよかぜ:それでも、ブラシぐらいは、車に積んでおいたらいいかもね。


ほおずき:それに、スプレーがあってもいいね。


ほおずき:ミストとかいうやつ知っているかい?


そよかぜ:あんた、それくらい知っているわよ。さんざっぱら使っていたからね。


ほおずき:確か、おふくろも使っていたよ。


そよかぜ:それは、私が良子おばさんに持って来たんだからね。





良子さん:あら、そよ風ちゃん、それは何?

良子おばさんと、夜通しお話ししていたので、この家から会社に行くことになりました。

そよかぜ:これね、髪の艶出しなの。

良子さん:美容室で買ったの?

そよかぜ:市販もされているのよ。

それで、使っていたスプレーを置いてきたのでした。

ほおずき:おふくろは、亡くなる前までずっと、そのスプレーを買っていたみたいだよ。

また、良子おばさんとのつながりを感じられる出来事でした。