眼科医院、歯科医院、整形外科の医療コンサルティング 高野聖義(昌則)です。
人が行動する際に、心が動きます。頭で考えて動く場合や、気分で行動を決める場合など、人それぞれの行動の仕方があります。
この人の行動の基準を見極めるということが、マーケティングの基本です。
ニューヨークに大型台風が来ました。政府が37万人に避難勧告を出し、スーパーなどでは通常購入しないであろう缶詰やミネラルウォーターが品切れしました。
これは、災害に対して準備をしようとする心理です。
通常はオーガニックでの食事をしている住民も、この時は缶詰を買いだめします。
日本人もアメリカ人も同じ心理構造です。しばらくの間、ニューヨークでは保存食が品切れするでしょう。特に日本の大震災を見ているアメリカ人は、準備をしなくてはいけない、備蓄しなくてはならないということで、通常食さないものを購入します。
医療の分野でも、震災後患者数が増加した医療機関、減った医療機関が様々です。診療科目による違いや、地域による違いが大きく反映しています。
しかし、大体同じような心理状況になっているようです。今はやや安心感が生まれ、急いで医療機関にいかなくてもねという状態です。
このような状態が続けば、大きな問題はないのですが、今後、少しずつ差が出てくると言えます。
患者心理をうまく把握していくことが、これからの成長には欠かせません。