整形外科、眼科、歯科医院の医療コンサルティング 高野聖義(昌則)です。
医療機関では効率化が重要な課題です。ドクターが一生懸命に診療をしていても発生するのは待ち時間です。待ち時間の発生は、患者さんにとっての大きなストレスになっています。このストレスをいかに解消していくのかは、医院にとっての大きな課題です。
この課題を乗り越える必要があるのは、全ての診療所であると言えます。完全予約制を取っているような歯科医院でも、急患が来られてしまえばどうしても待ち時間は発生するのです。恒久的なテーマであると言えます。
特に整形外科にとって効率化は大きな課題です。一日100名を超える患者さんが来院する整形外科においては、この課題を常に意識していく必要があるのです。
効率化には、いくつかのポイントがあります。
第一に、診療時間の分析
第二に、役割の分担と明確化
第三に、システムの活用
第四に、来院患者数の調整
です。
今回は、診療時間の分析を考えていきたいと思います。
診療時間を分析していくといくつかの項目に細分化できます。
患者さんの来院状況から考えると、受付、待合室、呼び込み、初期問診、診断、診断説明、処置、診断後説明、薬説明など多くの項目に細分化できます。
このそれぞれを、いかに短縮できるのかということを考えていく必要があるわけです。
この中で大きなポイントが、問診のやり方です。初期の問診でいかに情報を得ることができるのかが、大きな時間短縮することができるわけです。
患者さんからのどんな情報を収集するのかという問題に関しては、一般的には職員の方の能力に頼っているケースが多いのです。いかにして、この個別の能力の差をなくしていくのかということが差を生みます。
能力が高い方は、高いレベルの問診が可能です。当然ドクターが実施すべき内容ではあるのですが、ドクター以外の方の問診力をアップさせることを目指す必要があります。
この問診力の向上については次回お伝えしたいと思います。