診療所の集客要素とは 2 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

コミュニティー内の情報発信者に、
どんな内容を伝えていけばいいでしょうか。

以下のような手順を踏む必要があります。


 ①患者満足度アンケートの実施

 ②情報発信の強化

 ③個別対応の実施。

まずは患者満足度アンケートを行い、自院の良い点を確認します。

設備が整っているのか、

医師の対応がいいのか、

あるいは総合的にいいのかなど、

プラス面を挙げてもらい、院長の考える強みとのギャップを埋めながら、

医院としての売りを改めて考えます。

当社では

「どのような理由で、その診療所を他者にすすめられたのか」

というアンケート調査を実施します。

その結果、最も多いのが「丁寧・親切」という内容でした。

医療技術が高いという評価が少ない医院も見られます。


医院としての強みをどこに置くかということは重要です。


次に、自院の良い面を患者さんに理解していただくために、
その強みを発信します。

ホームページや院内販促物、患者さんへの手書きアンケートを
コピーして配布するといった方法が有効です。

また、提携している医療機関をポスターにして院内掲示する方法もおすすめです。

高度な医療水準の病院に紹介してもらえる、

専門医を紹介してもらえることで自院の信用度も高くなり、

プラスの口コミが発生する事例もあります。

この他、医療技術を高めるための学会での活動や書籍出版活動などを告知するのもよいでしょう。


文字や画像で情報を伝えることで、プラスの口コミが発生しやすくなります。


最後に注意しなくてはならないのが、個別対応です。


「一人ひとりの患者さんをしっかり診ています」


というメッセージを伝えることが大きな増患要素。


例えば前回の来院の時に、「今度旅行に行く」という話をしたことを残し、

その話を診察時に患者さんに聞くことで、良い先生だという印象を与えた例があります。

ほかにも多くの口コミを促す手法がありますが、

まずは現状の理解、情報発信という順番で、

ぜひ口コミによる増患を実現していただきたいと思います。