扶養者控除の廃止 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

眼科医院、歯科医院の医療コンサルタント 高野聖義(昌則)です。


先日出産を控えているスタッフに扶養者控除が廃止されるので、働く制限は無くなりますよといった内容の話をした。すると、損するのですかと聞いてきた。


損得勘定の話ではなかったので説明したつもりだが、伝わらなかったようだ。


扶養者控除の廃止はパートで所得制限のある女性が働けるようになるので、良いことだとは思う。


優秀な女性、特に子育ての一段落した40代、50代のパート社員の方が働く時間が増えるからだ。


これは生産性が高まる効果がある。40代以上でしっかり働く人は多く、今も働いてはいるが、12月に所得調整するスタッフは多い。年間の所得制限のために12月は働けませんとパートを休む女性が出てくるのは師走の風景です。


医院としては働いて欲しい、本人も働きたい、しかし扶養者控除の枠で働けないという問題はなくなりそうである。


また、学生に関しても同じであろう。本人は働きたいと考えている場合でも扶養者控除で制限されている。

まだ扶養者控除の廃止は決定されておらず、法案の詳細はこれからであるが大きな変化が起きると考えられる。


また同時に他の制度改正との連動を見極めなくてはならないだろう。高額所得者には関係ないが、働いている人の観点を知ることも重要であろう。