後継者 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。


最近のご相談の内容として後継者を探したいという話が多い。


今後、10年20年同じように医院を続けられないという深刻な問題だ。


このような相談は増えている。やはり世情の不安と連動してくるのだろうか?


医院が閉鎖して一番迷惑を被るのは患者である。ドクターではない私のような身分では同じような不安を感じる。


医院は永続しなくてはならない。


これは私たちのコンサルティングの基本だ。


院長の年齢と共に後継者は考える必要がある。


お子さんが継ぐパターンも多いが、歯科医院のように今苦しい業界では子供が歯科医師を目指さないようになってきている。


では他の法人や、ドクターに売却する場合はどうであろうか?


歯科医院の売却金額は様々であるが、150万円でも買手が着かないケースもある。


つまり、資産価値が認めにくいのである。


医療法人は法人格に価値がある。しかし、テナント開業では価値がほとんどなくなるのである。


患者さんが来ていることは価値を見出だしにくい。なぜなら、ドクターが変わったら患者が来なくなる可能性があるからだ。


すでにそこまで考えて誰でも問題がないように準備している医院もあるが、実際はドクター次第なのだ。


そのため、土地や不動産の価値で計算されてしまう。

最終的にはお互いの妥協ラインで決定するが、今まで経営してきたことを認めてもらえないことで感情的になってしまい、話し合いが進まないケースもある。


今後、整備が必要となる分野であろう。