業界特性とその違い | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。


先日、お付き合い先の会社のセミナーで講演をしました。
この会社で提案している新しいビジネスモデルについて現在の取引先の社長に話してほしいということでした。


講演の内容は、今の日本経済の時流や今後のビジネス展開ということでしたが、ここに参加された社長から開口一番、「船井総研は嫌いだ!」といわれてしまいました。


講演前に名刺交換をしている間にお話をした時に、このような話となったのですが、このような理由のようです。


この社長の会社の業界に、経営コンサルタントとして入り、短期で業績をあげていったそうですが、その後、業界全体が低迷してしまったのだというのです。


理由は簡単です。


販売していたのは、住宅よりも購入頻度が低いような商品で、一生一回買うか買わないかという商品です。そのため、一回販売するともう何も売れません。


売りつくしてしまえは、先はない商材だったのです。
コンサルタントは一気に販売数を増やすノウハウを持っていますから、急激に会社の業績は上がったのですが、長期的に見ると業界全体が疲弊したというのです。


なるほど。。

短期間に業績を上げることも大切なのですが、企業は永続させる必要があります。
購入頻度の低い商材に関しては、じっくり買ってもらうことや、その後の保守などでお金をもらう仕組みを作る必要があるのです。


高額商品は売れにくい時代です。
消費頻度の低い商品は、売れにくい時代です。


この時代に対応した永続する企業の収益性向上を目指す必要があるのだと思います。


お金儲けして億万長者ということが夢ではないのですが、短期で稼ぎまくるのではなく、100年続く企業作りをお手伝いしたいとつくづく感じた一日でした。


最後にその社長に「講演良かったよ」と声をかけられ一安心しました。


プレッシャーを感じながらの講演は、度胸がつきます。
いい経験をさせていただきました。

終わってほっとしました。