医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。
若者が消費をしなくなってきている傾向が強くなっています。
必要の内出費は極力避けていこうという風潮があります。
そのなかで低価格の結婚式場が人気です。
弊社のコンサルタントもよく取り上げているのですが、4万円で挙式を上げられるというプランが人気です。豪華な挙式を上げるのではなく、低価格の挙式で身内だけで済ませていこうという考え方です。
20代はこの傾向が顕著であり、最終的には高額になっていくケースもありますが、低価格で済まそうとしています。
しかし、低価格ビジネスでもサービスで差はあります。
そのサービスの差の根源は担当する人の力のようです。
ある式場では、事前に電話連絡を入れているのにその内容が全く伝わっていないというような対応をされます。
しかし、ある式場ではしっかりと話を理解して、営業をうまくやっています。
強い営業担当者がいる場合は、金額が次第にアップし、結果的には土日の大安での挙式では40万円程度の料金となるようです。
披露宴も全く行なわないようなケースでは、10万円程度ですが、20名ほどの食事会を行なう場合には、40~60万円程度になるようです。
このビジネスでは、最低限の料金設定は安いです。
しかし、写真を撮ることについても数枚の追加で2万円ほど金額アップし、着物の着付け料金などにより次第にアップしていきます。
担当者は売り込み臭を出さずに、これくらいは普通やっていますよという会話を通じて次第にグレードをアップさせていきます。
ウェディングドレスなどであれば、シンプルなあまり魅力のないドレスは料金内なのですが、新作はドレス金額から15万円を越えた金額の半額を請求されます。
30万円のドレスであれば、30-15=15の半分7万5千円がかかります。
明らかにドレスの質が違いますし、試着を最初に薦めるのは新作と呼ばれるグレードの高いドレスです。
晴れの舞台ですから、当然いいものをという気持ちになりますし、薦める担当者も売り込みたいというよりは、こっちの方がかわいい、綺麗ですよという本当の気持ちから薦めるので、あまり断ることはしないようです。
一回の試着では、3着までに決めてもらうようにしています。3枚以上だと選べなくなりますよという言葉で納得させます。確かに1枚試着に20分程度かかります。人が二人必要となりますので、この点を考えても確かに大変です。1着試着するとぐったり疲れるようで、3枚ということも納得できます。
このように次第にグレードアップしていくのですが、営業臭を感じさせない同性の女性が薦めるので、すんなり決まっていくのだと思います。
しかし、総額を考えると以前の数百万円をかけた挙式とは価格が全く違います。
この点も納得感を高める結果となるのだと思います。
このように低予算で満足できるものを20代の層は求めています。
今提供しているサービス、商品が本当に納得感を感じさせられるのかという点については再検討する必要があるといえます。