医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。
調剤薬局の開業案件のお仕事をお手伝いしています。
診療所の開業と同じように調剤薬局も開業ラッシュが続いており、この傾向は今後も継続するのであると考えられます。
調剤薬局に関しても立地の勝負となります。診療の開業と同じようにどの場所に開業するのかということが成功の鍵となります。つまり情報戦となるわけです。
医療業界の情報は一般には出回りません。開業しようとする情報はギリギリまで隠された情報であるのです。
また、不動産情報も通常公開されている情報ではありません。個人地主の方が相続問題で苦しんでいるといった情報は全く分からないのです。
これらの情報を集め続けるのが医療業界の今までの流れなのだと思います。
そのため、情報を得るために多額の先行投資を行ないます。将来的な収益性の向上を目指していますから、医療機器メーカーからの無料の情報、無料の援助というものが多く存在しているのだと思います。
しかし、このような業界特性も変化を求められてくるのかもしれません。日本の医療費の殆どが医療機器などの設備に投資されています。日本のドクター数は世界的も少ないのにも関わらず、医療設備の数、高度化については先進国の中でもトップに近い状態です。
本当にこのような医療形態でいいのかどうかを考える必要が在ります。
医療機器は正確な診断、適正な治療には欠かせません。
しかし、本当に必要なのは、最終的に診断、治療を行なう医師の力だと思うのです。
私自身は医師ではありませんし、政治家でも官僚でもありませんので、マクロ的な問題はあまり論じたくはないのですが、医療以外の業界との違い、歪みを強く感じてしまうのも事実です。
調剤薬局も投資が必要な業界になり、多拠点で運営していく企業が勝つ時代なのかもしれませんが、お付き合い先にはこの情報戦に勝ち続けていただくようにサポートしていきたいと考えています。