いい人材の確保ということで以前、考える人材がいい人材である
というお話をした。
では、考える人材とはどのように作るのであろうか?
新規に採用した人材が、ものすごく優秀で、考える人材であっ
たら問題はない。
しかし、そんなことはないですね。過去に採用活動を経験した
らよくわかります。
新しく組織に入ってくる人は、とにかく考えません。
考えているとしても、その中心軸は本人にあります。
自分にとって楽なのか、自分にとって必要なのか、そのような軸
で考えていきます。
会社としてちょっと困る人の傾向はこのような感じでしょうか?
1.目の前真っ暗型人材
このタイプは、まず、「昨日と変わらない今日が好き」です。
新しく仕事を頼むといろんな理由をつけながら受けないのが
このタイプの特徴です。
面倒くさいことが嫌い! だって、言われたことは忠実にや
っているんだもの、文句を言われる筋合いはないわって思っ
ています。
「これやってくれないかな?」→「はあぁ!」
って感じですね。(魔邪のパクリ)
このタイプにもっと考えろ!っていうと、強烈な反発を受け
ます。
今の仕事は私の目いっぱいの仕事だと感じているので、ちょ
っとでも作業が増えると、目の前が真っ暗になります。
多少前向きの人もいますので、業務改善の話とかにも参加は
します。
しかし、全ての基準が今の業務ですから、最終的に仕事が楽
になるから、今こうしてくれと頼んでも、やってくれません。
だって、「昨日と変わらない今日が好き」ですから・・・・。
2.小事が大事型人材
これは、忠実に業務に携わりたいと考えている真面目な方に
多いです。
そして、頭のいい方が多いです。
何かを始める時に、全ての問題を先に考えます。
その結果、次第に何を問題にしているのかわからなくなりま
す。
今の作業をやるためには、この部分を他の人にやってもらい
ましょう!なんて提案があると、大変です。
こんな会話が始まります。
「そうすると、この部署の人間に負担がかかります。結果とし
て、全ての人間の効率化には、効果を上げません。なぜなら、
一番協力すべき部署の人間が、この点に関してはサポートに
入らないからです。
このサポートに入らないというのは、もともと両部署間の関
係が悪いのが問題で、これはもともと○○が原因です。この
原因を解決するためには、これが必要で、これを実現するた
めには・・・・」
無限地獄です。
大局が見れないタイプですね。
考える人材ではあるのですが、一歩先に行くために建設的な
考え方ができません。
社内調整役を務めた方にこの傾向が多いようです。
過去の失敗例に大きく引きずられてしまうので、なかなか現
状から抜け出すことができないのです。
これらの方には、数年後の姿を常に意識してもらいましょう。
3.俺は関係ないじゃん型人材
営業部門の方に多い人材です。
今の仕事に関しては、完全にノルマをこなしており、他に何
も言われる筋合いはないと考えています。
会社全体のことではなく、個人数字に重きを置く企業には多
いタイプです。
事あるごとに、
「それは、うちの部署とは関係ないですから・・・。」
なんて発言が見られます。
この方も、いかに会社全体を見る意識を持たせるかですね。
他にも困った人材は多いのですが、私がコンサルティングをしていく中で障害になるのが、
以上の3パターンです。
いい人材を見分けるのは難しいですね。