一目惚れが長い期間ずっと躊躇ってきた恋より
情熱的で正確だと思う。
それと同じように一聴き惚れも正確だ。
たまたま再生した部分の詩、メロディーが
まるでパズルのピースのようにぴったり当てはまる瞬間。
けれど感情はいつも一定では無いので
初めの感動はいつか薄れてくる。
あんなに素晴らしいと思っていたのに、それが当たり前になって
いつか自分の一部になってしまう。
前からあったような、あるいは漂っていたかのように、そこにあるべきものになってしまう。
その瞬間がたまらなく怖く、嫌いだ。
だけれども同時に
自分の一部となって吸収されてゆくことが
たまらなく愛おしい。
いつか本当に忘れていくかもしれないことなんて
これっぽっちも頭にないのだ。