今年の仕事納めは・・・

『カムフロムアウェイ』の音楽稽古でした!


いつも僕はボーカルスコアに関しては、iPadで完全デジタル管理派(過去の作品も全てクラウド管理で、いつでもどこでもアクセス可)なのですが、台本はいつも紙派。


ようやく正式な製本台本を頂いたので、全体の把握や稽古場ですぐに指示に対応出来るようインデックスを貼っていくのですが、いつもの他の作品と同じように作業したら、ご覧の通りの狂気的な台本に(笑)

横部分のミュージックナンバーだけで計36枚、なんと上部分のシーンに関しては『カムフロムアウェイ』は41場面もあるので、計41枚。


ということで、

一冊の台本に合計77枚ものインデックスが(笑)


作業は大変でしたが、これで稽古場ではどこの指示があっても1秒で見開き対応可能です。


ちなみに今回の作品は、何人もの人物が同時進行で異なる台詞や歌を発したり、日本語のみならず英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・アラビア語などの横文字の台詞も登場する為、【縦書き】の台本ではなく、全て【横書き】の台本となりました。


どんな海外作品でも、日本ではほぼ【縦書き台本】が当たり前なので、【横書き台本】を製本されて渡されたのは、僕のこれまでの舞台キャリアでは初めてのことです。(原文と照らし合わせて翻訳表記されたりする仮台本などでは、横書き台本はよくあります。ジョン&ジェンも最初は横書き台本でした。)


縦書き台本だと【台本は右めくり】でボーカルスコアは【左めくり】という逆の行為をしなければならないので、今回そんなこともなくなりました。


上記に加えて、1月8日に控えているサントリーホールでの歌劇『椿姫』のイタリア語歌唱も加わるので、今年は非常に多国籍な年末年始を過ごす(いくつかの語学の膨大な暗譜や台詞の暗記をする)ことに!


充実した時間が過ごせそうです(笑)


また、今回の『カムフロムアウェイ』日本公演の本稽古には、本作の演出で見事トニー賞を受賞された、オリジナル演出家のクリストファー・アシュリーさんも来日されます!トニー賞受賞も納得の、誰も見たことがないような見事な演出にご期待下さい!


2023年を簡単に振り返ると、

ミュージカルには4作品出演しました。


まずは『エリザベート』で、

22歳から68歳までのオーストリア皇帝を演じ…








『マチルダ』では、とにかくTVが大好きな、
完全にぶっとんだインチキ詐欺師の父親を。


『アナスタシア』では、皇女の暗殺命令を受けた、

硬派なロシアの警視副総監。



『ジョン&ジェン』では、

本気でサンタを信じる5歳児など…

以上の4作品で、オーストリア、イギリス、ロシア、フランス、アメリカを旅することが出来ました。


そして自分自身の人生に大切なことを、それぞれの作品を通して沢山学ぶことが出来ました。


各作品に関するもっと深い話、そしてミュージカル作品以外のコンサートやTV放送やイベントなどの振り返りに関しては、1月13日のファンクラブイベントで詳しく触れたいと思います!


~おまけ~


ここからは、まだブログに載せていなかった、

今年訪れたパリでの未公開写真を・・・


パリのルイ・ヴィトン財団美術館にて、
「バスキア×ウォーホル」展にも行ってきました。
この絵が欲しい(笑)


数え切れないほどの展示。

キース・ヘリングの楽しい五線譜。

アートな偉人たちと。

凱旋門からシャンゼリゼ通りをひたすら歩き、

コンコルド広場へ。


かつて、マリー・アントワネットやルイ16世などがギロチンによって処刑された場所です。今はこちらのモニュメントが天高くそびえています。様々な感情が・・・

このコンコルド広場は、2024年パリ・オリンピックの会場にもなっています。開会式などのシャンゼリゼ大通りのパレードでも映るかも!?(この時すでに観客席が設置され始めていました)夕日に包まれるコンコルド広場を撮影中。

そしてこちらは、バリトンの宮本益光さんにパリを訪ねるなら是非!とオススメして頂いた、パリ市立近代美術館に展示されている・・・

ラウル・デュフィの壁画『電気の精』

なんと縦10m×横60m(!)の超巨大な壁画です。

オーケストラが描かれているので指揮者気分!


パリのディズニーランドにも行ってきました!

東京はホワイト色のシンデレラ城ですが、

パリはピンク色の眠れる森の美女の城!

ディズニー映画に特化したウォルト・ディズニースタジオでは、こちらのTシャツをゲット!


パリの街並みはどこを見てもこんな感じ。

こちらは、ムーランルージュから徒歩で坂道を上り、モンマルトルの丘の街中に突如現れる、【壁抜け男】の銅像。

握手出来ました!

ミシェル・ルグラン作曲のミュージカル『壁抜け男』はあまりに有名で、僕も大学時代に劇団四季公演(当時の主演は石丸幹二さん)を観劇していました。それを懐かしく思い、この銅像の目の前で石丸幹二さんにビデオメッセージを撮影して送ると、即お返事が!なんと石丸さんはこの時お仕事でベトナムにご滞在でした。あの時の壁抜け男さんと、フランスとベトナムでやりとりできるとは!イッツ・ア・スモール・ワールド!


ルグラン自らがピアノを弾く壁抜け男のサントラをスマホでかけながら、ここでしばらく過ごしました。


絶対みんな真似するやつ↓


そしてこちらは同じくモンマルトルの丘にある、

【ジュテームの壁】

世界各国の言語による
『アイラブユー』が書かれています。


今年一年、

本当にありがとうございました!


来年はどんな年になるでしょうか?

楽しみです。


今年の最後の写真は、

そんなモンマルトルの何気ない道端。

パリはどこも本当に美しく、

ご覧の通り心も穏やかに。


皆様良いお年を~!!!