降り続く雨
ぼくは黒い傘をさして駅へと歩く
大きな傘なのに背中が冷たい
そして ぼくの前を赤い傘のあなた
ほとんど濡れることのない背中をぼくは眺める
代わりに濡れている大きなバッグ
あなたはそこに いったい何を詰め込んできたのだろう
駅に着いた時 あなたは言った
「ありがとう・・・さようなら」
まっすぐにぼくの瞳を見つめて
まっすぐにぼくに右手を突き出して
ぼくはそんなあなたに答えることができただろうか
走り去る電車を見送ることすらできなかった・・・
やがてぼくは 2人で歩いてきた道を1人で帰っていった・・・