小学3年生のフィンランド留学体験記 第四章 2月 11.水泳の授業Ⅱ | フィンランドに1年住んでみる(在外研究)

フィンランドに1年住んでみる(在外研究)

~子連れフィンランド滞在記~
1年間家族でフィンランドに住みました(2022年10月〜2023年10月)。
準備からフィンランド生活について思ったこと、
感じたことの記録
趣味の4コマを投稿中

 

登場人物

エレナ:同い年のクラスメイト

 

11.水泳の授業Ⅱ

 

 1週間のスキー休みが終わった。スキー休みの後半は風邪を引いてしまったけれど、なんとか学校が始まる前までに治すことができた。外国人クラス全員が集まる3時間目の授業ではスキー休みにしたことを絵に描いてみんなの前で発表した。みんながスキー休み何をしたか興味があったのだけれど、僕とエレナはプールの授業で移動しなければならなかったから、自分たちだけ先に発表し、そそくさと外国人教室を後にした。他の子の発表が聞けなくて残念だ。それから、僕とエレナは3年生クラスと合流してバスでプール施設へと向かった。更衣室で水着に着替えて、シャワーを浴びる。僕以外の子はみんな一度着た水着を脱いでシャワーを浴び、また水着を着直していた。なぜ、水着を着たまま、シャワー浴びないんだろう。僕がバッドマナーなのか?シャワー後に水着を着直すのは大変そうだった。まず全員が子供用プールに入り自由遊びをした。僕はエレナとおにごっこをして遊んだ。その後、泳げる組は大人用プールに移動し、授業が終わるまでずっと泳ぎ続けた。今日はクロールをする子が2人、平泳ぎをする子が1人現れた。前回はみんな犬かきだったから、クロールがしにくかったけど、今日はできそうだぞ。僕は久しぶりにクロールを楽しむことができた。でも、何度も泳ぐうち、プールの水が冷たすぎで、体がぶるぶる震えてきた。他の子もみんな震えている。最後は泳げる組の全員がプールに入り、体育の先生の掛け声に合わせて、だるまみたいになったり、けのびをした。今回も先生による泳ぎの指導は一切なかった。ついに僕の歯がガチガチ音を立て始める。授業終了とともに、みんな急いでサウナに向かった。もう寒すぎてたまらない!早く冷えた体を温めたかった。今までこんなに心からサウナに入りたいと思ったことがあっただろうか。ドアを開けるとむわっとした空気。あー天国だ!サウナって素晴らしい。サウナは短時間で僕の体を芯から温めてくれた。

 家に帰ると水泳帽がないことに気が付いた。授業では使わなかった水泳帽。でも、プールバッグには確かに入っていた。お父さんが急いでプール施設に電話してくれて、水泳帽は落とし物としてフロントで預かってくれていることが分かった。次のプールの授業で取りにいかなくちゃ。フィンランド語で伝えられるように練習しよう。