古きをたずねるシリーズ第六弾&ゆるスピ活乙女のトキメキ

危ぶまれたシリーズですが、みごと復活しましたゲラゲラ

新たな気持ちで行ってみようルンルン

 

白山神社(はくさんじんじゃ) しらやまでなく、はくさん。

ご祭神は、菊理媛(くくりひめ)・伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)

 

 

鳥居に近づくと、かすかに甘い植物的な香りが漂い

この時期にキンモクセイはありえないよねと思い周りを見ると、サカキの花でした。

小さな白い花が葉陰で芳香を放ち歓迎してくれているようでした(単純)

鳥居の奥に社殿が見えます。

 

 

丘の上でもなく小山でもなく、古墳の上に建つ神社で

古墳を守るために建てられたのか、古墳を磐座としているのか、墓守なのか。

出土した埴輪などから5世紀中頃に造られた古墳らしく

おそらく埋葬されているのは当時の支配者の物部氏かと推測されているようです。

 

前方後円墳で長さ85mくらい

社殿は後円部にあり、参道が前方部となっているらしいです。

古墳の上を歩くのだ。

 

手水舎は拝殿の向かって左側にあり

 

 

拝殿を少し通り過ぎたあたりの場所。

駐車場に近い南側鳥居から入ったのですが、この配置なら

北側の鳥居から入るほうが良いのか。

手水舎から北側鳥居を見るとこんな具合。

 

北側の鳥居から入ると社殿の後ろ横側の階段を上ることになり

鳥居から社殿を眺めて参道を歩くほうが好みではあるんですけれど。

うーん。

 

 

すっきりとしたシンプルな佇まいです。

誰もいません。

独り占めです。

密ではありません。

 

創建712年。

諸説あるらしいものの

社蔵されている一番古い棟札(むなふだ)は室町時代1377年とのこと。

現在の社殿は昭和42年に再建されたらしい。

土台などにコンクリート造りの無粋さが見え隠れしてはいますが

新しさからの軽快な趣です。

 

この日は、梅雨入り前の初夏の日ざしがまぶしく

広場のような、ぱっかーんと突き抜けるような空間の境内が

新緑の生命感に満ち、開放的で明るい雰囲気でした。

7月9日が例祭なんだそうですが

このコロナの影響で例祭参加はご遠慮願いたいとの掲示がありました。

 

どうなんですかね

菊理媛からは「もうすぐ例祭だし忙しくて相手してられないわ

顔見せに来たことは覚えておくから、じゃ、ね」

みたいな、ややそっけない塩歓迎を受けました気持ちです。

 

 

勘違いな妄想にあきれて、開いた口が塞がらない狛犬さん。

 

各地に白山神社があり、菊理媛・伊弉諾・伊弉冉を祀ることが多いようです。

黄泉の国を訪れた伊弉諾が伊弉冉と揉めて、黄泉平坂で口論となった時

仲裁して和解させたのが菊理媛だったそう。

伊弉諾と伊弉冉を説得できるほどの実力ということでしょうか。

日本書紀に一回登場あるのみで、古事記にはないので

高句麗姫が転じたのではないか説もあるらしいです。

 

古墳の上の白山神社のご祭神が菊理媛というのは

あの世とこの世を結ぶ神であることが理由かもしれませんよね。

ロマンですねぇぇ

 

あの世とこの世を結ぶ神→くくって結ぶ神→縁結びの神

 

 

境内末社に床主宮(とこぬしぐう)があり

古墳の埋葬者を祀っているとのこと。

 

 

古墳はあの世、神社は現世のイメージでしょうか。

境内のあちこちメンテナンス中のようで少し惜しい時期でした。

 

階段の途中には年季の入った石?

 

 

風化しつつあるような様子が、石好きにはときめきのツボでもありました。

 

ほのかに漂うサカキの花の香りも心地よく

 

 

サカキの花(姫榊ではなく本榊)をじっくり見たのは初めて。

今までは気づかず通り過ぎていたのかも。

サカキは寒さに弱く関東以北では自生しにくいそうですがどうなんでしょう。

 

けっこうあちこちに白山神社があり

読み方が「しらやま」だったり「はくさん」だったりで

間違えては失礼かと思い、どっちかなと考えるのですが

考えたら正解がわかるものでもなく

そんなところに難しいような若干の面倒さがあって

なかなか近寄りがたいのかなというボヤキなのでした。

 

昨日、梅雨入りしました傘