残念ながら、日本未公開ですね。
飛行機の中で鑑賞。
着陸する前の2時間で見れる映画を探していて、たまたま見ました。
でも、なんとマシュー・モディンが主演していた!!
マシュー・モディンと言っても、知っている人は知っているけど、知らない人は知らない・・・って当たり前か。
80年代の映画「ビジョン・クエスト」に主演してたし、キューブリックの「フルメタル・ジャケット」にも出演してました。
何か、偉そうに言ってますが、「ビジョン・クエスト」は、実は見たことないけど、映画の挿入歌マドンナの「クレイジー・フォー・ユー」が好きで、初めて自分で買ったレコード(いやー、年がばれてしまいますなあ・・・45回転のシングル盤ですよ)を思い出してしまった・・・。感激!
で、マシュー・モディンを見ると、それを思い出す。そして、「ビジョン・クエスト」は見たことないけど、映画雑誌の「ロードショー」か」「スクリーン」に載っていたマシュー・モディンの写真を思い出す。
マシュー・モディンって、私にとってはそんな特別な存在。
この映画では、年取ったなあ。でも、いつもの爽やかな印象は今でもありますね。
意外や意外、いい映画でしたよ。今流行りの実際にあったことを基にした映画。
少年院の子たちが自転車の旅を通して、成長していくというお話で、マシュー・モディンは少年院で子どもたちに自転車を作ることを教えている教官役。
自分自身も子どものころ、親から虐待のような教育を受けてたというトラウマを持つ役で、だけど自転車に乗ることで、まともに生きてこれたんでしょうね、少年院の子たちにもそれを知ってほしいと強く願っている人。
そんな熱い思いがすごく伝わってくる映画でした。
少年院の子どもたちも、この教官に出会って一緒に自転車でグランドキャニオンまで何日間もかけて旅をすることで、目標を持って努力すれば目的は必ずかなうっていうことを実感して、今までの底辺人生から自分の人生を生きなおしていく。
爽やかな映画です。
ほんと子どもにはこういう大人が必要ですよね。
環境によって、子どもってどうにでも変わるから。
良い環境に身を置くことが大切。
でも、それができない子どもたちもたくさんいる訳で・・・。
あと、この映画でよかったのは、グランドキャニオンという大自然。
この大自然の中では、自分はちっぽけな存在で、小さな世界で生きて小さな諍いで自分を追い詰めてダメにしてしまっている自分がバカバカしく思えてくるから。
もっともっと広い世界がたくさんあって、そこに飛び込んでいこうって思えてくる。
少年役の子たちも、よかったですよ。
最初は少年院で喧嘩ばかりしてたけど、グランドキャニオンまでの旅でお互いを励まし合って、助け合うってこともできるようになって。最後はかけがえのない仲間になっていく。少年院という閉ざされた環境じゃなく、思い切って外に出ることも必要なんだなと思わされました。
誰かを信用したいと思う時に見るといい映画。