制作風景1…水張り | watercolour space PAPIER

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大阪北摂のアトリエにて、水彩教室『パピエ』を開催。暮らしの中で、水彩を楽しんでいます。
雑貨イラスト等の作成依頼も、お受けしています。日々のこと、旅の話、、、などなど。

 先日、カリグラファーズ・ギルド展用作品の、イラスト部分が完成しました♪ 今回は、1枚の絵と向かい合って、ゆっくり作業を進めています。そこで、その制作過程を、何回かに分けてお伝えしたいと思います。



 水彩紙に下絵が描き終わった状態です。私はいつも、別の紙(コピー用紙など)で、あーでもないこーでもないと下絵の構図を決めてから、それを水彩紙にトレースするようにしています。紙は、あまり消しゴムをかけ過ぎると、表面が傷んだり、にじみ止め加工(サイジング)がだめになったりするので、それを避けるためです。(あとは、迷い線防止にもなります。)




 下絵を入れてから、水張りすることは、もちろん可能です。 まずは、紙の裏側に、スポンジを使ってたっぷりと水を含ませます。(スポンジがなかったら、ガーゼのハンカチでも何でも、水分を含むものなら何でも代用できます♪)





 紙を再び表に返し、板の上にのせます。私は、普段、デザイン用の木製パネルを使っていますが、大きな作品や縦長(横長)の作品の時は、コーナンなどで軽めの板をカットしてもらい、それを使うこともあります。





 紙の上から、ホチキスでとめていきます。ホチキスは折り曲げ部分を伸ばしたまま、芯を差し込むように(芯がコの字型のまま入るように)使います。 まず、長い辺の中央を、、、次はその反対側を、、、次は短い辺の中央、、、というように、紙を中央から放射線状に引っ張りながら、板にとめていきます。





 これで、水張りが終わりました♪


 この水張り作業、他の水彩画家さん達は、きちんと水張りテープを使ってされる方がほとんどですが、私はいつも、ホチキスだけでとめています。ずっと昔は、テープを使っていましたが、ある日、ホチキスだけでもそんなに問題ない、、、と思ってからは、ずっとこの方法です。(この方が、紙を板からはがす時もラクなのです♪要は手抜きです(^_^.))





 水張りが終わったら、紙が乾くまでは、そっとしておかねばなりません。 そこで、その時間を利用して、色選び、そして、色作りをしていきます。今回も5色ほど、使う色を決めました。色を選ぶ際は、そのうちの2~3色を混ぜた時、好きな色合いのグレーが作れることが大切です。(そのグレーを影の色として使います。)


 、、、と、ここまでで、本日は終了です。(画像にあまり色がなくて、すみません~。)

 ではでは、続きはまた次回に♪♪♪