私が住むエリアは、裕福な家庭を持つ人が多く住んでいるらしい。
というのは、知人が教えてくれて知ったことだけれど、そうなのかなぁと思うことがたびたびありました。
それは、ゴミ置き場にまだまだ使えそうなアルヴァ・アールトのデザインのイスが捨てられていたのを見た時に薄々感じていたのです。
富裕層でもないのに住んでいる私は、生まれて初めて人様のゴミを持ち帰って使いたいと思ったのでした。
仲良し中国人が引越しの手伝いに来てくれた時に見つけ、「ねぇ、あのイス、よくない?一緒にうちに持ち運んでくれる?」と言うと、「marichatoはこれから荷ほどきするんだから、まずは全部の荷物が家に入りきるか見てからにしたほうがいいよ。」と建設的なアドバイス。もちろん、荷ほどきの完了を待たずして、イスは回収されていきました。拾わなかったことをちょっと後悔。
引越しするたびに家具を二足三文で売り払い、時にはお願いして引き取ってもらってきた私、マヨルカ島では家具付きのアパートに住んでいたので、今回フィンランドに戻ったらまたも家具の買い直し。
しかし引越し自体にもお金がかかっているから、気に入った家具をすぐに揃えられるわけでもない。収納の充実したフィンランドのアパートですが、本や文具をやたら持っている私、やはり収納家具が必要。
このまましばらく段ボールと生活することになるのか…とガッカリしていたところ、ゴミ置き場に、ステキな家具が捨てられているではありませんか おっかなびっくり引き出しを開けてみたりすると、なかなか状態もよく、まだまだ使えそう。
ちょうど遊びに来てくれていた友人のご主人は体格の良いロシア人男性。「お願い、これ一緒に運んで!」とお願いし、うちの家具になりました
久々にフィンランドに戻ってきた夫に壊れている箇所を直してもらって、使える状態に
棚の上のヨゴレはマヨルカ織のクロスで隠し、オブジェを置いてしまえばわからない
そんなわけで、富裕層ではないのに富裕層地域に住んでしまった私は、恩恵を受けているのでした。
捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったものだ。
次はコーヒーテーブルがほしいな。富裕層の方がステキなのを捨ててくれますように