キャンピングカーの旅に出て、早1週間が経ちました。

ベビーカー連れでお城には入れなかったフォアの町をあとにして到着したのはCarcassonne(カルカッソンヌ)という街でした。ここは大きな城下町で知られている場所らしく、旧市街やお城が大好きな私たちはかなり期待をして行きました。

さてさて城下町に入る前に腹ごしらえ。どんな料理かも確認せず、この地方の名物と言われるCassoulet(カスレ)を注文してみたら…


白いんげん豆の中に鶏肉やらソーセージやらお肉が入ったオーブン料理。注文時に「ご注文いただいてから30分ほどお時間いただきます。」と言われた時に気付くべきだった…。きっと冬にいただいたら美味しいお料理。この街の至る所にカスレのレストランがありました。


でもこの日は36度。陽の当たるテラス席でいただくには、ちと適していなかったもやもや


なぜか傘がたくさん飾られている町を少し歩いてから、いよいよ城下町へ。


暑い中、観光客がたくさん来ていました。


城下町は保存状態がよく、中世の町にさまよったかと思うほどでした。



…でも。大人2人だけならともかく、2歳児と一緒の旅には、高温、石畳み、人混みはなかなかハードルが高い。「2人だけの時はラクだったのにね。」と言いながら、翌日は37度の予報が出ていることに気づき、どうやら訪れているらしい熱波をどう避けようかと対策を練ることに。本来はCarcassonneの町を2日かけて見る予定だったのですが、この気温で子ども連れではとうてい無理…宇宙人くん 「十分見たよね、ギリシャのロドス島の旧市街に似ているから、またロドス島に行けばいいね。」とよくわからない感想を口にしながら、2時間も歩かずに旧市街をあとにしたのでした。

比較的近くにプール付きのキャンプ場があることがわかり行ってみるも、混雑していてキャンピングカーを駐車できるところから敷地内のプールまで坂道で徒歩20分。子ども連れではこんなに歩けない…。しかもかなり強気なお値段。

とにかく避暑さえできれば、ともう一ヶ所向かった途中、ひまわり畑がいっぱい。


そしてキャンプ場も期せずして素晴らしい場所だったのです。


目の前は緑色を帯びた川で、泳ぐこともできました。



4kmほど山を下った場所にはサイクリングに人気の場所があり、暑くても川沿いの木陰の道は気持ちが良かった。



今回の旅の最中、子どもがいることであきらめなくてはいけないことが意外と多く、「2人だけの時はラクだったねー」が主人との合言葉になっていたのですが、観光をあきらめざるを得なかった美しいCarcassonneの街と同じくらい、雄大な自然のあるBelflowというこの村がすっかり気に入ったのでした。

期せずして寄り道になったけれど、この場所があまりに居心地よく、2泊3日も滞在したのでした。

何かをあきらめることで、別の何かを手に入れることができることもある。私たちも子どもとの旅行に慣れなくてはね…。この自然の中で、息子は2歳のお誕生日を迎えました。


キャンプ場にはキャンプ歴30年というオランダ人ご夫妻やイギリス人ご夫妻がいました。みなさん、お子さんが小さかった時にキャンピングカーで家族旅行をした時の話を楽しそうにしてくださいました。

イヤイヤ期の始まった息子との旅の最中、私はいつもキリキリ。いつか楽しく思い出せる日が来るんだろうか…。