フィンランドの一人当たりのコーヒー消費量は世界で一番と言われ、年間で12キロを超えるそうです。街のいたるところにカフェがあり、カフェに入るとコーヒーのお供の定番のカルダモンのたっぷり入ったシナモンロールの香りとコーヒーの香りが広がり、幸せな気持ちにさせてくれます。

 

フィンランドのコーヒーは一般的に浅炒りで、酸味が強いのが特徴です。実は私、フィンランドの酸味の強いコーヒーがちょっと苦手なのですが、居心地のいいカフェでコーヒーを飲みながらヘルシンキの景色を眺めることは大好きで、カフェ巡りは日常生活に欠かせない習慣になっています。昔から人気のあるカフェに加え、最近は新しいタイプのカフェも増えてきて、カフェ巡りがまた楽しくなってきました。今日ご紹介するのは、フィンランドの伝統的なカフェです。

 

 

Café Regatta 住所Merikannontie 8 00260 Helsinki

歴史の短いフィンランドで、すでに120年同じ場所にある老舗のカフェ。夏になると海が一望できるテラス席が開き、ヘルシンキっ子たちはつかの間の夏を楽しむべくコーヒーとシナモンロールを楽しみながらおしゃべりに興じます。ただしおしゃべりに夢中になっていると、ヘルシンキの夏の風物詩(?)のかもめにシナモンロールをさらわれてしまうので要注意です。

お店に列ができるのはフィンランドではとてもめずらしいこと!

 

人気のテラス席。みんな日の当たる席を確保します。私も日本やシンガポールにいたときは日陰を好んでいましたが、フィンランドに住んでから少しでも太陽の当たる場所を好むようになりました。

 

Café Ursula 住所Ehrenströmintie 3 00140 Helsinki

こちらも海に面したフィンランドらしい木造の建物にあるカフェ。ヘルシンキっ子に人気があるうえ、映画「かもめ食堂」の撮影に使われたことから日本人観光客も多く、夏にテラス席を確保するのは至難の業です。

 

晴れた日に海を見ながらワインやシャンパンを片手におしゃべりを楽しめる時間はとても幸せ♪

 

Café Torpanranta 住所 Munkkiniemenranta 2 00330 Helsinki

フィンランドの伝統的な木造建築のカフェです。市内から4番トラムに乗って約20分の距離なので、観光客も少なく、ゆっくりできる大好きなカフェ。週末には日曜版の新聞を一日カフェでゆっくり読んでいる年配の方々も多いです。

こちらもテラス席があり、晴れた日は込み合います。フィンランドの建物には基本的に冷房がないので、室内は温室のようになることも。

 

 

目の前の海は波もなく、いつも穏やか(冬は完全に凍ります)。こんな景色を見ながらのコーヒータイムは格別な時間です。