小説(もどき)を書く時に得をしているな、と唯一思うこと。
音楽を通じて知り合った人達の、多岐に渡る人生模様を垣間見てきたお蔭か、「この人は〇〇〇だから×××だ」という、一般常識や自分の物差しでレッテルを人に貼らなくなったこと。
と、いうか、私自身が何かとレッテル(主に悪い方の)貼られがちな性格や生き方をしてきたので、人にはなるべくしたくないってだけですがね。
私はともかくとして、「事実は小説よりも奇なり」とでも言う様に、今まで出会った人々の枠に嵌まらない生き方――
高校中退後に定時制高校に入り、一時的に鬱で苦しむも克服して大学に行き、教師になった人
進路に悩み続けるまま、ライブハウススタッフ経験後、一念発起して看護師になった人
学費を稼ぐために風俗で働きつつ美大に通っていた人
様々なアルバイト経験後、やり手のIT企業の社長として活躍する人
二〇年以上地元でバンド活動した後、もっと本格的に活動したくて上京した人
根っからのロック兄さんでありつつ、骨董屋の店主でもある人
数え上げたら、キリがないのでこの辺で。
勿論、良い例だけではなく、悪い例も腐る程見てきた。
悪いものは、まぁ、割愛(笑)
何が言いたいかと言うと、まぁ、世の中には簡単に枠でくくれない人が案外多い、と、言う事です。