【地球の胸腺を解放する】
アポロのレイラインと呼ばれるレイラインは、イスラエルのカルメル山からキプロス島、ギリシャ、イタリア、フランスを通って、フランスのモンサンミッシェルとイギリスのセント・マイケルズ・マウントを通り、アイルランドまで続いている。このレイラインを遠隔で開けてみようと思ったのは、これがヨーロッパの征服支配のカギになっているんじゃないかと思ったからだった。
今、世界の支配の中心といったら、何と言ってもシティ・オブ・ロンドンだ。これはロンドンの旧市街で、ハザール・ユダヤ系の金融資本家たちの拠点になっている。ここを支配しているのはごく少数の血族で、大英帝国の時代と同じように、ここから世界中を支配しようとしているのだという話がある。
ところで、このロンドンの旧市街というのは、もともとローマ帝国の都市だった場所だった。それ以前に先住民の都市のようなものがあったわけでもない。当時イギリスにはケルト民族が住んでいたのだけれど、ローマ帝国はこのケルト民族を支配しようとして、その場所に軍の駐屯地を築いたのだ。それがロンドンという街の起源だった。
してみると、ロンドンという街は、もともと支配のために作られた街なのだ。ロンドンを拠点にして、ローマ軍はイギリスのケルト民族を征服していった。ケルトの森や聖地を破壊して、そこにキリスト教の教会を建て、人々を改宗させて支配したのだ。大天使ミカエルは、悪魔である龍を退治したいうことになっているのだけれど、それで、ケルトの聖地のあとには聖ミカエルを祀る教会がよく作られることになった。ケルトの龍を抑える力としてだ。
アポロのレイラインは、陽のエネルギー、男性性のエネルギーを繋いでいるレイラインで、これがギリシャ・ローマではアポロ、キリスト教では大天使ミカエルと呼ばれたのだ。若い男性的な力で、地上で何かを実現していく力、世界を作り出していく力だと言える。こうした力を封じ込めてしまえば、人々は支配権力から自由を守る力、支配を覆す力が持てなくなる。それで、アポロのレイライン上には、そういう封じ込めがしてある場所がいくつも並んでいるということになる。
ローマ帝国がこうした一極化支配の始まりだった。キリスト教を政治支配の道具に作り変え、民族のもともとの聖地を破壊して、彼らのキリスト教につけ替えることで、精神的にも隷属させるということを始めたのは、ローマ帝国だったのだ。
でも、何故ローマ帝国はあれほどに支配欲に取り憑かれていたのだろう? 調べてみると、ローマ帝国の首都であったローマは、建国当初から権謀術数や残虐さに満ちていたことがわかる。そもそもローマを建国したというロムスとレムスは、暗殺を逃れて森に捨てられ、狼に育てられたという兄弟だった。そこにはすでに、外敵から命を守るために、極度のことをしなければならないという感覚がある。
そのことを考えると、ローマが何故、まわりの土地、まわりの民族をすべて完全に支配してしまわなければならなかったのかも、見えてくる。彼らには、まわりの人間が油断も隙もない恐ろしい敵に思えるわけなのだ。一体いつ逆襲されて、残虐な殺され方をしないともかぎらないという恐れにつねにつきまとわれている。だから、相手から抵抗する力を永続的に奪ってしまうまで支配しないと、安心できなかったのではないかという気がする。
しかし、自分が相手にすることは、結局のところ自分が受け取るものなのだ。私たちの意識が世界を作っているのだけから、敵にやられることを恐れて絶えず戦っていたら、敵が襲ってくるという現実をつねに引き寄せることになる。実際、残虐な支配のし方をしたりしたら、いつか逆襲されることになるわけだ。それで、ローマはいつ誰に陥れられるかわからないような状態で、暗殺やら虐殺やらが絶えることがなかった。
ローマは石灰岩でできている土地だけれど、実は石灰というのは、この外敵の脅威にさらされるとか、外敵から身を守るというテーマを持っている。石灰岩は、もともと海底だったところで、海の魚の骨や甲殻類、貝類の殻が蓄積して、カルシウム分の多い地層になっていたところが、岩になり、隆起したのが石灰岩層だ。だから、岩といっても、動物からできている岩だ。そして、骨や甲殻、貝殻といったものは、生き物を外敵から守るためにある。傷つきやすい身を石灰の層で覆って、外敵から守るというのが甲殻であり骨なのだ。そして、石灰岩層でできている土地には、どこかしらこうした外敵から身を守るというテーマがある。
それで、このローマの封印を解くカギになるものとして、イタリアを通るレイラインを探していたときに、アポロのレイラインというのがあるのを発見した。そして、その起点になっているイスラエルのカルメル山を見ると、これが石灰岩だ。ここは、洞窟がたくさんあって、犯罪者の巣窟みたいになっていたこともあるというのだけれど、ユダヤ神秘主義のエッセネ派が拠点にしていた場所だったのだそうだ。
エッセネ派といったら、ナザレのイエスの教えはエッセネ派から来ているという説もある。ナザレのイエスは神秘主義的な力、あるいはシャーマニックな力を使うことを知っていたらしいことは、福音書からも読み取ることができる。ハワイのホオポノポノやチベット密教なども、実は世界に散っていったエッセネ派が教えを守るために、隔絶された場所へ行ったのではないかという説もある。そして、ナザレのイエスが教えていたことこそは、甲羅で身を包まなくても、内なる神としっかり繋がってさえいれば、絶対に守られ導かれる、ということだった。
カルメル山のエネルギーを感じ取ってみると、まさしくそのナザレのイエスの教えた力がそこにあるように思えた。それはまるで、貝類や甲殻類のように、硬い殻で身を包んでいなければ安心して生きられないと思い込んでいたのが、自分は脊椎動物なのだということを思い出したといった風だった。私たち脊椎動物は、殻で身を守るのではない。骨が私たちを守ってくれるのだ。脊椎がしっかりと伸びて、上は天と、下は大地と繋がっていたら、私たちは何が起こっても守られ導かれていく。ナザレのイエスが教えたことは、まさしくそのことだった。私たちは、本当は鎧兜や剣で身を守らなくても、戦う必要さえなく、守られていくのだ。
この力を解放すれば、ローマ帝国の呪いは解けるのかもしれない。陥れ合い、殺し合うような世の中でも、この力を思い出しさえすれば、私たちは戦いや支配のない世界に移行していけるのかもしれない。
それで、カルメル山のエネルギーを皆で受け取って解放し、その力をレイラインに沿って、イタリア、フランス、イギリス、アイルランドまで送るつもりだった。すると、アポロのレイラインの図を見たMattaka Bon さんが、これはひょっとして等角航路のように地球全体を螺旋状に流れているラインの一部ではないのかと言い出した。
螺旋状といったら、レイラインというのは、実はつねに螺旋状だ。それはエネルギーの流れるラインなのだけれど、エネルギーというものは電流と同じように、陰陽の極があって、それがぐるぐる螺旋状に回転するように流れている。だから、直線のようでも、厳密には螺旋状の流れが2本交差し合いながら続いている。もし、地球の南北の軸上をエネルギーのラインが流れているとしたら、表面から見たら、螺旋状のラインになっているはずだ。
もしそうだとすると、アポロのレイラインは、地球の南北の軸をなすエネルギーのラインの一部だということになる。すべての生命体には、トーラス状のエネルギーの磁場があり、私たち人類の場合は、トーラスの真ん中の軸の部分が、脊椎が通るところだということになる。7つのチャクラが並んでいるのも、そのトーラスの中心のところだ。地球もまた、同じようなトーラス状の磁場があるのだと言われている。それならば、この地球の南北の軸は、私たちの脊椎同様に、地球のエネルギーのセンターが並んでいる軸なのかもしれない。
そう考えると、イスラエルのカルメル山のエネルギーが脊椎のエネルギーだというのが納得できる。これは地球の脊椎なのだ。その力が封じ込められてしまったとき、人は自分を守る力を忘れてしまい、外敵を恐れて、戦うモードになってしまうのかもしれない。
それで、カルメル山のエネルギーを使って、この地球の南北軸を繋ぐ螺旋状のラインを解放することにした。それは、地球に巻きついている金色の龍のように思えた。それで、その龍を解き放つことにしたのだ。
ところで、やってみると、どうもヨーロッパがある北半球のあたりが封じ込められているようで、重い感じがする。流れていかないで、詰まっている感じなのだ。それが、胸のあたりから頭の真ん中の辺が重い感覚で感じられる。それで、ヨーロッパのカトリック教会の十字架を引っこ抜いてみたり、チベットのカイラス山を開けてみたり、それぞれにいろいろやっていたのだけれど、ハートと喉の間のあたりが詰まっているようだという。
ハートと喉の間あたりには、胸腺があって、これは免疫力の重要なポイントだ。そして、胸腺というのは、自分を愛する力と関係がある場所なのだそうだ。免疫力と自分を愛すること。まさにこれこそは、封印されていたものだ。ローマ・カトリックは、十字架によって愛を自己犠牲につけ替えて、自分を愛する力を封じ込めてしまったのだとも言える。
それで、まずはそれぞれに自分の胸腺を緩めて解放してみることにした。そして、どんなエネルギーなのかを感じ取ってもらい、その力を地球に巻きついている金の龍に送って、龍の胸腺を解放しようということになった。
胸腺というのは盲点だった。頭とハートの間にあってそれを繋いでいるものとしては、喉のチャクラのことばかり考えていた。しかし、封じ込められていたのはまさしく胸腺だ。自分を愛することができなくなり、自分を守ることができなくなるのは、頭と心が切り離されているときなのだ。それで調べてみたら、胸腺のところには8つ目のチャクラがあるという。
英語でhigher heart chakra、
ハイハートだ。
それぞれに胸腺を解放してエネルギーを感じてもらうと、皆の顔が落ち着いて、自分としっかり繋がれているモードになった。そして、そのエネルギーを地球の金の龍に送ってみると、それまで封印でガチガチになっていたのが、一気に力を取り戻して、刺さっていた棘がいっぺんに吹っ飛んでしまうかのようだった。それで地球の龍は、エネルギーが全体に流れ始めて、生き生きとしてきたようだ。
免疫力さえちゃんとしていれば、何があっても私たちの身体は修復して、元に戻してしまう力がある。たとえ異物が刺さっても、それを押し出してしまう力がある。その力のポイントこそが、胸腺のチャクラだったのだ。それが封じ込められていたのが、西ヨーロッパだった。自己免疫力を信じて身体を治す術を真っ先に抑圧したのも、西ヨーロッパだ。薬草を使う人たちを魔女だといって、火あぶりにしてしまった。そして今も、製薬会社が利益を上げるために、人が免疫力を信じないように情報を操作している。
これは、もはや個々人の問題というより、この世界全体の問題だ。だから、この状態から世界を解放するには、地球全体の胸腺を解放してしまうしかないのだろう。どうやら胸腺のチャクラが封じ込めの要だったようだ。そこを開いたら、あとは自然にエネルギーが通っていくように思えた。世界も、今ようやく古い殻を脱ぎ捨てて、新しく生まれ変わるときが来たのかもしれない。硬くなった殻を脱ぎ捨てたら、その下には命の力に満ちた柔軟な皮膚がもうできていて、どんな封じ込めももう跳ね飛ばしてしまえる力があるのかもしれない。
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画像は、アポロのレイラインとイスラエルのカルメル山。
Chihiroさんの
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