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ＥＣＢはギリシャ救済をめぐる合意が近いうちに成立しなければ他のユーロ圏諸国の国債利回りが上昇するリスクがあると指摘
ＥＣＢは半期金融安定報告で、『必要な構造改革実施への早期合意がなければ脆弱なユーロ圏諸国に市場が求めるリスクプレミアムに対する上方向の調整圧力が顕在化する可能性。ギリシャ新政権と債権者側との長期におよび不確実な交渉プロセスがギリシャ市場の突発的なボラティリティ（変動性）急上昇につながった』と分析
同報告はまた、世界の投資家が現在の低利回りの突然の反転に直面する可能性についても警告
また、銀行の収益力が弱いと指摘するとともにノンバンクセクターのリスクにも言及
ギリシャ政府はこの4カ月間、自国の債務危機に対する政治的な解決を求めてきたけど…
救済交渉は全く進展せず、進展する様子もなく
リシャ政府が連日のように合意は近いと断言しているのに対し、ユーロ圏当局は双方の間にはまだ大きな隔たりがあるとの立場
合意期限はあやふやで、先週一致したばかりの5月末までに合意がまとまるとは、今や誰も予想していない模様
ギリシャ政府は年金制度や労働市場の重要な改革にはいまだに抵抗
債権団はギリシャの長期的な見通しにとってこうした改革は不可欠とみているけど…
ユーロ圏の各国政府はツィプラス首相と合意することが困難だと思い込んでいるわけではなかったけど…
首相が所属する急進左派連合（SYRIZA）は、救済合意の破棄や緊縮策の撤回、歳出拡大措置の実施を公約に掲げて総選挙で勝利したけど、ツィプラス首相は選挙戦でユーロ圏に残留する方針も公約
各国政府は財政圧力が強まれば、ツィプラス首相が公約としてユーロ圏残留に取り組むと想定、 各国政府はまた、首相が受け入れた合意であれば内容にかかわらずSYRIZAは支持する、あるいは、首相が政府内の強硬派を排除し親ユーロ派の野党に支持を求めると見込んでいたけど…
こうした想定は次第に根拠を失いつつある感じ？
ギリシャにはびこる汚職や恩顧主義に取り組むというのは口だけで、SYRIZAは政権発足からの4カ月間、改革への意欲をほとんど見せていない感じ
SYRIZAはギリシャを近代経済として機能させるための独自案すら持たないし、時代に逆行することの方に興味がある感じ？
先週の会合では、SYRIZAの幹部メンバー160人のうち75人が債権団と直ちに決裂することに賛成票を投じ、残りのメンバーはツィプラス首相が示した妥協案を支持
この妥協案は交渉は継続するものの、年金や労働法の改革でのレッドラインを定めたもので、債権団には全く受け入れられない内容だったため、ツィプラス首相が所属政党内でも合意への支持取り付けに苦労する恐れが強まった格好
今や不測の事態が起きる危険性は極めて高く、ギリシャはIMF融資のうち16億ユーロを6月に返済する必要があるけど、一部の政府関係者は合意がまとまらなければデフォルトに陥ると警告
現行の救済プログラムは6月末の期限が迫りつつあり、期限までに合意できなければ、ギリシャは凍結分の融資を受けられないことに
さらに、救済融資が実行されるまでの手続きは複雑で、融資に必要な法的承認や議会承認を得るまでに数週間を要する可能性も
交渉がこれほど長引いている理由の1つは、危機をさらに悪化させ、権限を逸脱していると非難さ
れかねない措置を取ることを当局者があからさまに敬遠していることにも
ギリシャの銀行から、預金流出が加速していることが明らかに
ギリシャ経済の先行きに懸念が広がるなか、同国の銀行預金額は過去10年強で最低の水準に落ち込んだ模様
ECBが発表した4月のギリシャの銀行預金残高は1393億6000万ユーロと、3月の1450億4000万ユーロから減少
複数のエコノミストによると、ギリシャが今後数週間以内に国際債権団と金融支援で合意できなければ、銀行業界はさらなる打撃を被る恐れがあるけど、著名投資家の一部は、過去数カ月でギリシャの銀行に対する投資を増やしている模様
スペインのラホイ首相は24日投開票の統一地方選挙が与党・国民党にとって過去24年で最悪の結果となったことについて釈明し、動揺する支持者に冷静さを取り戻すよう呼び掛け
マドリードの国民党本部で記者会見したラホイ首相は、同党にとり地方選が失望すべき結果だったことを認めた上で、地方選全体での得票数では同党が最多だったと指摘、われわれはスペイン国民からの信認を広げることに集中的に取り組む必要があると強調
国民党は4年にわたる緊縮策や相次ぐ汚職スキャンダルの発覚で痛手
同党は24日に選挙が実施された13自治州のうち9州で得票数が最多となったものの、ライバル政党同士が手を結ぶ可能性もあり、伝統的に国民党の牙城だったバレンシアやバレアレス諸島といった州で同党は政権の座から追われる恐れも
足元の地方選挙における中道右派の与党・国民党の苦戦ぶりは、景気回復のおかげで確実に再選を果たせるという首相の目論見に暗雲を漂わせている状況
次の総選挙までの半年間で、スペイン経済の成長率は3％に達して50万人の新規雇用が生まれると、ラホイ首相はこうしたメッセージを掲げて24日に投票が行われた統一地方選に臨んだけど…
多くの有権者に景気回復の実感が乏しい上に、与党が一連のスキャンダルに見舞われていたことを受け、統一地方選では左派で反緊縮財政を唱えるポデモスと中道右派で市場寄りの姿勢を示すシウダダノスという2つの新興政党が躍進
国民党は総じて勝利を収めたとはいえ、こうした新興政党の台頭によっていくつかの有力県議会で議席が過半数割れする事態に
ラホイ首相は引き続き景気回復に焦点を当て、それが国民に利すると簡潔に説明していく方針を維持すると表明。内閣改造や全面的な戦略の見直しはしないとしているけど…
国民党は2011年の総選挙で地滑り的勝利を得たけど、過去4年間の地方選では約250万人の有権者を失った格好
一貫して同党を支持してきた有権者でさえ、党が変わらない限りさらなる苦難に向かうとの見方をしていますね
バレンシアのある支持者は『国民党は若者に雇用を提供する方法を探る必要がある。景気が回復しているというメッセージは国民には伝わっていない。彼らは多くの約束をしたが、十分に実行していない』と批判
スペインの失業率は約24％で、若年世代ではその倍以上に
地方政治のレベルでは、国民党は連立を組んだり妥協を結ぶといったやり方が必要な新局面に入っているのに、それに対応する準備は整っていない模様
同党がいくつかの県で政権を維持するには、新興勢力の一部との協力関係が必須だけど、ラホイ首相は地方選のキャンペーンでこれらの勢力はスペインの政治・経済の安定にとって脅威になると強力な批判を展開
こうした中で1990年代半ば以降は国民党の強固な地盤だったバレンシアでは、左派政党の連合によって市議会と県議会で国民党が政権の座を追われそうな感じ？
政治アナリストによると、全国的には6つの県で国民党から左派勢力に政権が交代する可能性が
それに加えて当初は国民党の連立相手になるとみなされていた中道右派のシウダダノスも現在は、ラホイ首相に手を貸すのを避ける可能性も？
世論調査会社メトロスコピアのホセ・パブロ・フェルナンデス氏は、シウダダノスは国民党の味方とみられるのを嫌がり、かつ左派支持層を取り込むために、左派勢力を後押ししていると指摘
こうした流れが追い風になる可能性があるのが、40年前から国民党と交代で政権を担ってきた穏健左派の社会労働党
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【ユーロ円 日足】
◆137.28 1月22日高値
◆136.59 ボリンジャー
◆135.69 ボリンジャー
◆135.01 一目均衡表転換線
◆134.82 5MA
◆134.72 10MA
◆133.88 ボリンジャー
とこんな感じでしょうか
悪化の一途をたどっていた欧州銀行の不良債権問題にようやく光が？
ただ一部の国では、改善ペースは緩やかなものにとどまりそうな感じ…
欧州の銀行の不良債権総額は昨年、5年ぶりに減少したものの、1兆1800億ユーロという金額は依然としてかなり高い水準
監査・コンサルティング大手のプライスウォーターハウスクーパース（PwC）によると、資産運用会社などに売却した不良債権が過去最高の910億ユーロに達したことが減少の主因で、これにより、新たに発生した不良債権分（約400億ユーロ）が相殺
ECBの超金融緩和政策が一部重債務国の経済成長を下支える中、不良債権は新規発生が一段と大幅に鈍化し始めるとともに、売却も加速する可能性？
イタリアの不良債権額は1840億ユーロに達し、スペインとドイツを抜いてユーロ圏首位に立ったけど、1-3月期のGDP成長率が小幅ながら2011年夏以来初めてプラスを回復したことで、状況は少しは改善する可能性？
破産法改正によって資産の差し押さえが今よりも容易になり、ひいては問題を抱えた借り手から資金を回収しやすくなる感じ？
バークレイズによると、担保権実行には平均7年かかるけど、改革が実現すればこの時間は大幅に短縮すると指摘
PwCによれば、銀行の不良債権売却額は2012年1月以降の累計で、スペインとアイルランドがそれぞれ400億ユーロ超、英国が600億ユーロ超、イタリアがわずか200億ユーロ
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