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先週末、イエレンFRB議長は今後予想される金利引き上げについて漸進主義的アプローチを取る考えを表明
さらに米国の信用引締めが急激なものになりすぎる危険性についてこれまで以上に詳しく説明
サンフランシスコ地区連銀主催の会合にむけ用意した講演でイエレン議長は、『FRBでの大半の同僚と同様に私もまだ利上げに適切な時期には至っていないと考えている。しかし、今年のどこかの時点でフェデラルファンド（FF）金利の目標引き上げを保証する状況になるかもしれないと予想している。投資家らはFRB高官らの予想よりも低く平らなFF金利の経路を必要とするような悪い筋書きをかなり高い可能性としてみている。ドル高も今後数カ月、米国の輸出を抑えるだろう』とコメント
FRBは3月17-18日に開催したFOMC後の声明で、利上げには忍耐強くあたるとの文言を削除、数カ月先には利上げする可能性が高いことを示したうえで、イエレン議長らFRB高官はFRBが利上げを始めたらどのくらいの速さで引き上げていくのかに一般の目を向けようとしている模様
FRB高官らは今年末までにFF金利が0.625％へ上昇すると予想していて、これは0.25％の利上げを2回行うことを示唆
そして2016年末にはFF金利が1.875％、17年末までには3.125％へ上がるとの見方
イエレン議長は、FRBが現在ゼロ近辺にあるFF金利を急激に上げることについて警戒する理由を次のように幅広く挙げ、米経済の基調は歴史的にみて極めて弱いため、失業率の改善を維持するには低金利を必要としている状況
インフレ率もまだ極めて低い上、長期停滞リスクがあるということは米経済は将来的にあまり高い金利には耐えられない可能性があるという意味が
過去10年間に利上げを急ぎすぎたことのある日本とスウェーデンのその後の状況は、FRBが今後の引き上げに慎重であるべき理由を示唆？
低金利を維持することで米経済はより強い軌道に確実に乗るだろうけど、異例な低インフレや高失業率、金利がゼロに近いという状況に戻らなくするための保険を取り去ると、FRBは報いを受けることに
市場参加者は米経済が数年先に弱い状況に後戻りする危険性を懸念
総合するとイエレン議長の発言は、議長自身や他のFRB高官がここ数週間示してきた今後数カ月にわたり時間をかけて金利を引き上げるとの見通しから大きく変わってはいないけど…
【ドル円 1時間足】
119.65-120.50には売りオーダー
120.00にはストップロス買い
117.00-118.75には買いオーダー
118.00にはストップロス売り
異次元金融緩和で息を吹き返したREIT（不動産投資信託）は、旺盛な物件取得や新規上場など関連の話題も多く
ただ年明け以降、順調に上昇してきた東証REIT指数は、2015年1月19日に2000ポイント超を付けた後、急速な下落に転じ軟調傾向
軟調の背景にあるのは日銀のインフレ目標に対する姿勢の変化で、2015年1月21日、日銀は金融政策決定会合後の会見で2015年のインフレ率見通しを1.7％から1.0％に下方修正
その後の衆議院予算委員会でも黒田東彦日銀総裁は原油安の影響で今後、インフレ率が低下する可能性があるという認識を示しましたね
2014年10月、インフレ率低下リスクを断固排除するために追加金融緩和を実施したことを考えると、投資家の目には日銀の姿勢に変化？
追加金融緩和以降、低下傾向にあった10年物国債の利回りは2015年1月19日の0.2％を底に反転、投資家は3度目の金融緩和は当面期待できないと判断
金融機関は追加金融緩和で国債市場から閉め出され、3次の金融緩和が早期に実施されるとの思惑でREIT投資を膨らませてきたけど…
2014年に過去最高となる2200億円超を買い越した金融機関からすれば、REIT指数が1800ポイント前後でも十分、含み益はあり、利益確定売りもしやすく
3月の年度末を控え、金融機関が価格の下落しているREITを買い向かう可能性は低く、4月までは軟調な展開が続く可能性が高いとの見方
当面、3次の金融緩和による円安が見込めず、かつ米金利が上昇しないとなれば、円高リスクが懸念される外国債券にも投資しにくいので、満足な投資先がない金融機関は消去法的に仕方なくREITへの投資を再開する可能性も？
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