朝ギョ。


餃子を食べる度に、20年前の介護職時代に担当していた宮城県の栗原市出身のおばあちゃんを思い出す。

戦時中に新潟から満州へ開拓団として渡り、野菜も育たないような荒野を毎日耕して大変な苦労をし、戦後現地の方と結婚をして子宝にも恵まれ、戦後40年以上経ち、大人になった子どもたちと帰化した方だった。

満州へ渡った当時、両思いの好きな人がいたそうで、死んだと聞かされていたのに、帰化してから生きていたのを知って嬉しかったと話していた。

私も同じ宮城県出身なので、その時はあえて2人で東北弁で話してたっけ。わざと変な東北弁喋って笑って懐かしがってたおばあちゃんの笑顔を思い出す。

お家にお邪魔すると、食事はいつも餃子だった。
「餃子でご飯はあんまり食べないね。餃子の皮がご飯みたいなものだから、餃子は餃子で食べるんだよ」
ってよく言ってた。


#思い出