墓石設計図を見て良いか悪いか判断できますか?
見積もりは適正価格だと思いますか?
消費者は墓石設計図を見てどこが良いのか悪いのか判断できません。
設計図を見て完成後のイメージが浮かばないのです。
私は設計図を見るとだいたいのイメージが湧くのですが
これは経験と業界内部にいた者の経験が為せるものであり
どんなに消費者が勉強されたとしても業界内にいる人間には及ばないのです。
それは具体的にどのようなことなのでしょうか?
設計図には全部寸法が入ってることが大事なんですが・・
富山県のほとんどの石材店が提出する設計図には全て寸法が入ってます。
(一部石材店は寸法が入ってない箇所があって驚きました。)
ところが全国各地から頂いた石材店の設計図には
寸法が入ってない箇所がけっこうあるのです。
富山のように全部寸法が入ってる設計図などひとつもありませんでした。
(都市部の民営霊園の設計図はほとんど寸法は入ってません。笑)
消費者は設計図を見ても完成後のイメージが湧かないし
石材店は競合したら石の量を削るために寸法を入れないのだと思いました。
悪質ですねえ。
もちろん相談者には悪質な石材店をすぐに切り捨てるように助言いたしました。
設計図に寸法が全て入っていないのはなぜでしょうか?
競合した時の言い訳のためだと思います。
私が富山県内のある石材店と競合した時の事ですが、
外柵の寸法が入っているのに墓石本体の寸法が全く入っていませんでした。
富山のお墓は納骨室がくり抜き型と貼り合わせ型だとかなり才数に差が出ます。
また1サイズ小さいとこれもかなり才数に差が出ます。
競合がある場合に価格を下げるための手段のために寸法を入れないのです。
同じく全国各地においても寸法を入れないのは
才数が知られたくないからです。
もちろん素人は才数って石材店から聞いたこともないと思いますが
たまたま私のブログに到達したら
「えっ?才数ってなあ~に?」
と思うわけです。
才数が知られてしまうと、
才単価がバレてしまいます。
外柵を含め大きなお墓でも石の貼り合わせが多ければ
小さななお墓でも合わせ目が少ない構造より才数が少ないのです。
才数が少なければ価格は安くなりますが
才単価をはじき出すことによって初めて適正価格が出せるのです。
寸法を入れないのは才数を知られたくないからです。
見積書は適正価格を判断するためのものなんですが・・
適正価格なのですが才単価は全国共通ではありません。
富山のお墓は特殊で納骨室も含めた一体型で
小さいもので30~40才ほど、
大きなものでは80~100才くらいです。
関西の和墓8寸だと10才もありません、芝石含めても。
とうぜん富山は才単価は安くなりますし、
関西や中京地区ではお墓が小さいので才単価は高くなります。
たとえば岐阜県や滋賀県で富山型のお墓を建てたいと思った時、
地元の石材店に頼むより富山の石材店に出張費を払っても安くなると思います。
また富山型のお墓にもある程度のノウハウがありまして
見よう見まねで他の地区の石材店がマネしても水準には達しないでしょう。
前置きは長くなりましたが
見積書の比較のいちばん重要なのは「才数」です。
多くの場合見積書において墓石価格のなかには
「文字彫刻費」と「施工費」が含まれています。
最近は「文字彫刻費」と「施工費」を見積書に別に書いてある場合も多いです。
そうなんです、
「文字彫刻費」と「施工費」が別に書いてある場合は
それを墓石価格に足して比較しなければならないのです。
競合したら「文字彫刻費」はサービスいたしますと言われることもありますし、
見積書に「文字彫刻費」をサービスと書いてある場合もありました。
これを理解していないと正確に比較することはできません。
才数を話さない石材店や墓石営業マンは多いのですよ。
TVCMやweb広告などして有名な石材店は
客の方からやってくる場合が多いですし、
応対する営業マンはとりあえず応対は紳士的です。
(都市部においてはトラブルがあった場合豹変します、笑)
商談においても詳しく説明することもなく
「才数」など話もしません。
ほとんどの石材店は「才数」など話すこともないでしょう。
それがいちばん大事なのに。
↑↑この記事に才数計算の仕方を書きましたが
設計図に寸法が入って無かったらどうやってできるんでしょう?
才数が分からなければ比較もできないし
才単価は全国共通でもありませんから
適正なのかどうなのかも消費者はわからないのではないでしょうか。
見積書が適正なのかどうかわからない人は私に連絡してください。