墓石見積書の見かた、最新版(2016年5月12日) | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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見積書の見かたを少しでも分かって下さいね。


全国から送られてくる石材店の見積書、いろいろあるもんですね。
  • 墓石本体価格
  • 外柵・舞台の価格
  • 燈籠、塔婆立てなど墓石本体以外のもの
  • 基礎工事費(古墓があれば解体処分費も)
  • 諸経費(書いてないことも)

この書き方がいちばん多いのではないでしょうか。
特殊加工費(蓮華、銀杏仕上げなど)
墓石施工費
文字彫刻費
耐震施工費(加工時の構造ではなくジェルなどでの施工費)
ステンレス花立カップなど
が別途料金として書かれてる見積書もあります。。
あと、「サービス」と「値引き」も。
は墓石価格に含めてる場合も多いです。

今日は墓石見積書について話してみます。(過去に何回も書きましたが)


詳細な見積書は必要なのか?


ネットで調べたら「詳細な見積書を提出する石材店を選びましょう」と書かれてることもあるのですが詳細な見積書っていったい何なんですか?

まで書かれた見積書の事を言うのでしょうか?
実際私はこれ以上の詳細な見積書を見たことがありません。

例えば、
墓石販売価格=原石価格+加工費+人件費+輸送費+施工費+文字彫刻費+機械損料+諸経費+会社利益、と書けばいいのでしょうか?
才単価を知られたくないし、社員にも教えたくないので原石価格など見積もりに書くわけが有りません。

基礎工事も鉄筋1本の価格やバンセンに生コン、人件費、型枠損料、機械損料、諸経費、などと書けばよいのでしょうか?

今まで一回もこんなふうに書かれた見積もりを見たことがありません。

私は一度、「一式じゃなくて詳細な見積もりを出してください」と言われ、
上記のような見積もりを作った事があります。さすがに原石の価格は書きませんでしたが。
施工時に使う「L字金具」や「アンカーボルト」、ありとあらゆる項目をひろいだして数ページにも及ぶ見積もりを作った事があります。

結果どうなったと思います?
墓石価格が数十万円上がってしまいました。(1.8m×2.7の大きな墓地区画でした)
それから今度は最初に提出した見積もり価格に合わせるために細かい数字合わせをしました。
結局は最初に提出した見積もりと価格は変わらない、ただただ詳細な見積書になっただけでした。(笑)

なのでまでの項目で見積書について説明したいと思います。


簡単な見積書、どこを注意して見るのか?


↓↓↓いちばん簡単な見積書です。(概要は使用する石、構造、デザイン、施工法などが書かれています)
品名概要数量価格
墓石本体銀河3.5尺くり抜き1式○○○万円
外柵・舞台AG98基礎石一枚盤使用1式○○万円
墓前燈籠銀河棒燈籠1対○○万円
基礎工事掘削・転圧 鉄筋使用1式○○万円
合計○○○万円
消費税8%○○万円
税込み価格○○○万円

簡単な見積書を見て私が最初に思うのは(もちろん設計図を見てから判断します)、
  • 石の名前が正式な名称なのか?
  • 墓石の構造と外柵の構造
  • 燈籠の材質は墓石本体と同じか
  • 墓地の大きさに対する基礎工事の価格
石の名前が自社で勝手に名前をつけてる場合はアウト!です。
今まで多くの見積もりを見てきましたが、石に勝手に名前を付けた見積もりは、見積もり価格が高かったケースの方が多いです。

「うちの見積価格は他社には負けない」という自信があるのであれば、インターネットで検索しても出てこない石の名前ってつけますかね?

燈籠も墓石と同じ石を使うのが一般的です。
燈籠の価格を高くして競合に負けるのが嫌なので安めにしてある場合があります。

基礎工事を安く書いてある場合があるんですが、基礎工事費が高くて競合に負けたくないと思うので安くしてある事があります。普通に基礎をすれば、かかるものはかかるんです。

そして最後は才数計算をして才単価を調べます。
最終的な見積もりの比較は才単価を比べる事です。

なのでみなさんは、同じ条件または近い条件で見積もりをとってください。

賢く見積もりをもらう方法


別の石材店さんのHPに載っていたのですが、高いか安いかを調べるのは、
「いちばん安い石と高い石の見積もりを取ること!」、だそうです。
これ、当たってます。

「G623と○○で見積もりを作ってください!」と言えばいいのです。
G623だけでは、「どうせこの石では決めないだろう」と思われてしまい安い見積もりを出される可能性があります。

○○というのは各地で使う高めの価格に近い石ですが、庵治石や大島特級などという石は避けた方がいいです。

インドの石が良いですね。(国産石の適正価格は難しいので)
富山ならM-1Hあたり、
その他の地域はクンナムが良いのですが、Eとか8とか言われても困るので、M-1Hの方が良いかもしれません。
とにかく正式な名前で呼ばれていて、亜種が無い石がいいです。(最近は黒いM-1Hもあるようですが、どちらかにして下さい)

安い石と高めの石で見積もれとは石材店としてはキツイ、素人がこういう発想するわけが無いので裏に何かあるんでは?と思うでしょうねえ。(笑)

これ、予算を先に言ってた場合はあんまり通用しません。
予算が100万円と言ってしまい、M-1Hで見積もってくれと言われても石材店は信用しないでしょう。


なるべく同じ条件で(例えば9寸和墓芝石、外柵は玉垣つき、など)
安い石と高い石で見積もりを取れば才数が分からなくても(芝石のある和墓くらいなら計算できると思います)、ある程度見積もりが高いか安いかは判断できると思います。




長くなってきたので続きます。
次回は見積書に別途で施工代や文字彫刻費が書いてある見積書の見かたについて書きます。