13日午前5時33分頃、震度6弱の地震が起きた兵庫県の淡路島
近畿地方で最大震度6弱の地震が発生、震源は淡路島
兵庫・淡路島震度6弱地震 洲本市で水道管破裂など混乱収まらず
瓦が落ちた住宅の応急処置として、屋根にブルーシートがかけられた。
住民は「青空が見える、下から。天気が心配」と話した。
洲本市では、小学校のグラウンドに亀裂が入ったほか、港の岸壁の一部がずれ、県の職員が被害状況の確認を行った。
洲本市では、水道管が破裂したのか、国道のアスファルト部分が浮き上がって、水があふれ出した。
また、地震で傷んだとみられる水道管が、14日になって破裂するなど、混乱は収まっていない。
気象庁は、「今後も、震度5弱程度の余震が起きるおそれがある」と発表していて、警戒を呼びかけている。
毎日.jpの【写真特集】兵庫・淡路島で震度6弱
地割れ、断層、液状化、鳥居や墓石の被害など。
鳥居の上の部分が割れ、燈籠はギボシが落ちています。
能登半島地震の時は震度6強で鳥居は根元から折れ、七尾市ではお墓が将棋倒し、忠魂碑は60cmほどもズレました。
墓地では一部のお墓が倒壊しています。
「お墓の耐震構造・耐震対策」はどこまで大丈夫なのか?
このような写真を見てみると、「お墓の耐震構造・耐震対策」はどこまで大丈夫なのかと思う。
今回の淡路島の地震では未知の断層が動 いたことが原因である可能性があると政府の地震調査委員会は言ってます。
震度5弱でも地割れ液状化する可能性もあり、それが自分の墓地で起こらないとは言えません。
能登半島地震の時、高岡市は震度4でほとんどのお墓には影響はありませんでしたが、私の町内の墓地だけは被害がありました。
倒壊したお墓が1基、ズレて観音開きの扉が開かなくなったお墓が数基、ほとんどは竿石がズレただけでしたが被害はありました。
震度5弱の氷見市も同じような被害はありましたが、石材用強力ボンドで建てられたお墓は全く被害はありませんでした。
ある耐震用ゲルは「震度7の実験にも耐えた」との記述がありますが、それは実験に耐えただけで実際の地震に耐えたわけではありません。
お墓の真下の地面に亀裂が入って50cmくらいの断層になってしまっても耐えられるのでしょうか?
例えお墓が耐えられたとしても外柵や舞台が無事であるわけはありません。
また隣のお墓が耐震対策をしてないセメント工法であった場合、倒壊は免れません。
平成10年以前であれば巻き石にはコーナー金具がついていないので、お墓は大丈夫でも巻き石、外柵、舞台に影響があります。
石と石を合わせた箇所は金具もついてないし、セメントで建てられたお墓なので、ちょっと大きな地震がきたらズレる可能性は大きいです。
震度5弱でも地割れや液状化の可能性があるのですから、極端な事を言えば耐震構造や耐震工法も効果が無い可能性もあります。
石材用強力ボンドですが、これを使って施工した場合、本当に解体が困難です。
なんらかの事情で竿石やお墓を交換しなくてはならない時があるんですが、昨年和墓の上3段(竿石、上台、角台)を交換するのに朝から14時までかかったそうです。
ある石材店さんの展示場にはお墓を左に30度ほど傾けて展示されてた事もありました。
ゲルの実験ではシートを敷いていない墓と敷いてあるお墓を一緒に揺らして実験し、シートが敷いてないお墓が倒壊する様子を動画にしてあるのですが、シートを敷いてないお墓を石材用強力ボンドで施工した場合どうなるんでしょうか?
言いたいことは
ゲルが効果が無いと言ってるのではなくゲルは敷くと効果はあると思いますが、地震の時の被害写真をみせて「耐震対策は必要です」と煽って高価な施工費を要求するのは良くない、
です。
各社耐震施工の価格を聞いてると中には少々高いんじゃない?と思うような価格もあって、お客様は「洋墓のほうが和墓より地震に強いんですか?」と聞かれるくらい地震とお墓の関係を分かっていない方々なのです。
適正な施工価格であれば耐震施工はした方がいいと思います。
しかし地割れや液状化が起きるような地震レベルではどんな耐震構造・耐震施工でも全く効果が無いと言えるのではないでしょうか?
大きな地震がきたら自分のお墓に被害を受けるかどうかは「運」です。
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