蓋を開けて納骨するタイプのお墓
お墓の構造が大事だ大事だと何回も言っておりますがどこが大事なのかを書きます。
今日は地下カロートのお墓の納骨室への蓋の水返しについてです。
図の赤い箇所が水返しです。
この図は写真のBのタイプのお墓です。形こそ洋墓ですが構造は同じです。
水返しは上から4番目の石(芝石と呼びます、お墓は上3段ですから厳密に言うと芝石はお墓ではありません。)についています。接着剤などでくっつけたのではなくて加工の段階でついています。
蓋の裏は水返しを被うようにくり抜かれています。この形であれば水は侵入しません。
二つのお墓を見比べてください。
Aのお墓は上から4番目の石(芝石)の高さがBのお墓よりも高いのが分かりますか?
Aのお墓は骨瓶がすっぽり入る高さの芝石になっています。骨瓶が大きい地域だと芝石をもっと高くすればいいわけです。
Aのお墓は芝石が納骨室になっていてBのお墓とは似ているのですが、お骨は地上線よりも上にあるということにまります。
芝生墓地でも・・・
写真は金沢市の内川霊園なのですが、芝生墓地でもGLより上に納骨出来るようになっています。
三番目の図と同じようなお墓です。
花立香焚をずらして納骨
蓮華を含めて角台までがお墓です。
この形のお墓は上台をかまくらのように切り抜いてあります。
そこに花立香焚を穴を隠すように設置してあります。
花立香焚の後ろに薄い石の板をあてて水が入らない工夫をしています。
骨瓶が小さい地域ならこのようなお墓も効果的です。
赤い箇所に水返しがついています。赤い立ての部分に薄い石の板を当てます。
花立香焚の後ろからの水の侵入さえ止めてしまえばほぼ納骨室には水が入りません。それに水返しがついていれば万全ですね。
骨瓶が大きいと角台の中だけには収まり切らないので地下納骨となります。
外柵を高くすれば必然的に納骨室も高くなります。
お墓に巻石をして8寸~1尺くらい高くすれば、その分納骨室も8寸~1尺高くなります。
中には2尺くらいの高い巻石もあります。
となるとお墓は地上カロートタイプでも納骨室はGLよりも上になります。