お墓の構造・納骨室(カロート)
富山のお墓は地上カロート式で全国的に珍しい形です。しかし最近のデザイン墓なども地上カロート式のお墓は多く見られるようになりました。
御影石はきちんと加工し研磨も万全なら150年以上もちます。構造がしっかりしていれば修理する事なくお墓を長持ちさせる事ができます。
それではどのような方式なら万全なのでしょうか?
納骨室を繋ぎ合わせて作った場合
写真でピンクで囲った箇所を見てもらえばわかりますが、石を貼りあわせて納骨室を作っています。
石を貼りあわせた箇所には必ず黒く水垢がつきますので掃除はこまめにしましょう。
石用のボンドが出てくるまではこの方式は耐久性の低いものとして認識されていました。しかし今のボンドは強力なので剥がれる事もありません。
ただ腕が悪い石材店だと若干段差ができてしまったり、繋ぎ目が広かったりするので気をつけてください。
納骨室をくり抜いて作った場合
これが万全の形です。コの字型にくり抜く場合といちばん下の根太石までをも一体にくり抜く方法があります。
くり抜き方式では納骨室はちょっとやそっとの地震ではビクともしませんから安心です。
私はお客様には最初は必ずくり抜き方式の納骨室を勧めております。
繋ぎ合わせ納骨室の利点と欠点
利点は一つしかありません、「お墓の価格が安くなる」、これだけです。
欠点はくり抜き方式よりやや耐久性は悪くなる事です、そして腕の悪い石材店にはやって欲しくないです
最近は貼り合わせ箇所に柱のホゾみたいな加工をしたり、石用の強力なボンドを使用するので耐久性はかなりよくなりました。
くり抜きの納骨室の利点と欠点
利点は地震に強く耐久性に優れてることです。
欠点は石をたくさん使うのでお墓の価格が高くなることです。大きな石を必要とするので「庵治石」などではこの形の納骨室は作れません。