34 マイルの特典旅行を使う | シニアのマレーシア滞在記

シニアのマレーシア滞在記

73歳のシニアによるマレーシア珍道中の記録。2024年5月から6月の43日間滞在記です。

 今回の渡航の飛行機はタイ航空です。ビジネスクラスです。関空からバンコクまでの便は横に1-2-1という配列で、すべての席が通路に面していました。また関空では全日空のビジネスクラス用のラウンジが使えました。さらに関空ではファーストパスが発行され、保安検査が空港職員などの列で、待つ時間はゼロでした。


 
バンコクから関空(タイ航空)へのスタガード席

 このビジネスクラスでの関空からバンコク乗り換えクアラルンプール便は無料でした。いや正確には空港税が何千円だったかかかりましたが、それだけ。サーチャージ料金も不要です。
 なぜか、お気づきの方もいると思います。マイルの特典旅行なのです。コロナのため、旅行ができない3年間があったのでマイルがたまっていました。この旅でマイルを一気に使いました。
 マイルをためるには飛行機に乗ることと買い物をクレジットカードですることの2つがあります。私の場合はほぼすべてが買い物でためたマイルです。飛行機にならないため「陸マイラー」と言われています。
 クレジットカードで買い物をするだけで本当に飛行機の特典無料券がもらえるのか、そんなおいしい話があるのかと思う方もいるでしょう。それについてはイエスともノーともいえます。

 
クアラルンプールからバンコクへの便の食事(ビジネス) 

 私は若い人にはNISAでS&P500を積み立てることを強く勧めてきました。数年前から言い続けてきたことです。そしてこの投資信託を始めた人は私の知る限りみんな大きく増えています。この1ヶ月で4.5%、3ヶ月で11.7%、6ヶ月で26.5%の伸びです。学資保険というのがありますが、これは多少の保険が入っているため資産を増やすことには不向きです。学資保険の利回りは0.5%から1%と言われています。定期預金よりはいいものの、S&P500とは比べようもありません。もちろんS&P500は100%株式に投資しますから一時的に元本を下回ることがあります。でも、10年、20年という長期を考えると元本を切ることは考えられないと言われています。実際、あるデータでは15年以上続けるとどのタイミングで初めてもプラスになるということです。そんな「事実」がありますから周囲には「NISA・ネット証券・S&P500」を強く勧めてきました。  
 でも、クレジットカードでのマイルのことは勧めることありませんでした。

 
バンコクから関空への夜便だったかな?

 なぜシンプルにイエスとは言い切れないのでしょうか。理由はいろんな要素がありすぎることや今後のポイントやマイルの改悪が想定されるからです。「Trendy」という雑誌では定期的に航空券のマイルのことが特集されます。JALとANAとの比較などの記事です。YouTubeにもそういった投稿は多いです。でも、決め手がないのです。
 私がどのようにして無料航空券を手に入れたのかを具体的に説明します。私のカードはセゾンのマイレージプラスというカードで、年会費1500円でした。それが今年から3300円に値上がりします。さらにプラスというマイルが1.5倍になるカードを追加していました。これが年会費5000円でした。このプラスカードも今年から10000円に値上げされます。今までは合わせて6500円だったのに今年から16500円になります。大幅値上げです。
 このカードで100円につき1.5マイルがもらえます。100万円の支払いで15000マイルが入手できるということです。クレジットカードをメインにして支払いを行います。電気代、スマホ代などを始め、買い物も可能な限りこのクレジットカードを使いました。国内旅行のホテルや旅費も当然カードです。


 セゾンのマイレージプラスはアメリカのユナイテッド航空のマイルとなりますが、スターアライアンスというグループなのでANAの無料航空券に変えることも可能らしいです。私は国内旅行の無料航空券に使ったことはありません。理由は国内はピーチなどのLCCを利用することが多いことやJALなどを使う場合もホテルと飛行機がセットになったツアーを申し込むことが多いからです。
 ユナイテッド航空のマイレージプラスの良さの一つはマイルは無期限であることです。

バンコク空港でのタイ航空ビジネスラウンジ。広いです。でも、お腹がすいていない。

 今回の関空からクアラルンプールへはユナイテッド航空の特典旅行を使いました。スターアライアンスの飛行機が使えます。タイ航空でバンコク乗り換え便です。人気のシンガポール航空も選べたのですが、シンガポールでの乗り換えに時間がかかりすぎるため、断念しました。関空からクアラルンプールまでのエコノミーは22000マイル、ビジネスクラスは44000マイルでした。44000マイルということはクレジットカード利用が300万円近く必要です。
 私はこのセゾンのマイレージプラスを20年以上使っており、その間、特典旅行を何度もしています。家族もそれを使っています。300万円の利用は簡単ではないけど、何年もの間にはたまるものです。
 ところが、です。ユナイテッド航空のマイレージの特典旅行の必要マイル数がこの5月に大幅に改悪されました。予告なしの突然の改悪です。東南アジアへは22000マイルだったのが35000マイルに。ビジネスは44000マイルが90000マイルに。幸い私は改悪されるまえに予約してあったので、少ないマイルのまま乗ることができました。しかし今後のことを考えると、このままセゾンのマイレージプラス一択で良いのか、迷います。 
 他の会社のマイルも、これまで改悪の連続です。今後も含めて何が良いのか迷うところです。クレジットカードでマイルをためないで、ポイント特典だけにするというのもアリだとは思います。ポイント特典とマイルの両方というのはできないと思います。
 現金払いよりもクレジットカードを使う方がお得ではありますが、ポイントか、マイルかなど考える要素が多いです。何種類ものクレジットカードを意味もなく持つことも良くはないです。ただ、明確な目的を持ったクレジットカードは複数になっても必要です。私は海外旅行保険が自動付帯のゴールドカードを大事しています。
 それにAMEXのカードも使います。これは海外旅行の帰国時に空港から自宅までスーツケースを無料宅配などのサービスがあります。以前は、自宅からの空港への配送も無料でしたが、今は帰国時だけになりました。これもまあ改悪といえます。
 楽天ポイントが改悪ばかりで評判が悪いけど、それでもまだ他よりもポイントはましです。PayPayはある時期は20%もポイントが付いていました。沖縄旅行の際、PayPayが使えるお店を探したものです。でも、今は0.5%になっています。
 この手のサービス的なポイントは徐々に条件が悪くなっていきます。
 なお、航空券のマイルの情報はYouTubeなどのネットにはあふれており、貴重な情報が多いけど、古い情報のことがあります。そのことには気をつけないといけないです。航空会社やクレジット発行元のサイトを調べることです。
 以上、無料航空券を巡る話題でした。簡単ではないけど、まだおいしい話はころがっています。