日本のアートの流れを捉えるのに、もの派と具体は欠くことが出来ません。
2つのギャラリーで、個展が開かれております。

菅木志雄 「測られた区体」




待ってました、菅さんの新作見たかったので。
今回は、色も目につき、平面に近いような、裏も意識させる、巧みな作りだなと感じました。
約一年前にこちらで、作品見たときより、数段受けるインパクトが違うようになりました。





レジメによれば、

菅は、もの同士や、空間、人などの世の中のものに対する関係性に加え、「もの」の「連続性」、「流動性」、「志向性」も示唆してきました。

写しちゃうと面白くないので、このような素材の組み合わせで、こんな空間が構成され、菅さんは何を表したいのか、何を考えておられるのか、そして、この雰囲気はどう考えても、菅作品に占められている、ここには他のアーティストの入る余地は無いかと。
また、これを木材メインで無ければ成り立たないと。
薫りがしそうで、無臭。






思わず斜めから撮りたくなる












2019年6月22日 [土] - 7月20日 [土] 日月祝休
小山登美夫ギャラリー

さて、具体
具体美術協会(「具体」)のリーダー
吉原治良
「The Persistence of Form」





具体の吉原治良の円相ドローイングの展覧会。もちろん円相以外もありました。
リトグラフなどには無い生々しさが伝わって来ます。
この崩れ具合が魅力的ですね。

レジメによれば
数十年の試行錯誤の末、「円」という単純な形がじつは無限の表情を内包していることに魅せられ、1960年初頭から「円」を執拗に描き続けました。




この参考書籍立て結構好きなんです。


さて作品の続き
円というと、禅宗の「円相」のように見えませんか?同じ日本人だからね、関係あるのかしら、いや、精神性はなく、地と図の造形的な関係性を探求するためのモチーフなんだとか。(再びレジメより)



円だけではなく、線です。







基本、上記の通りに見てみると、作品同士の関係性も捉えてみたくなりました。、







June 29 - August 7, 2019
Fergus Mccaffrey Tokyo