この旅行記は続きものです。

「三ッ峠山編」

「古民家編」

からご覧ください。

 

さてこの旅のメインイベントである「ほったらかし温泉」
皆さんはご存じだろうか。わたしは同行人のMに聞いて初めて知ったのだが、全国各地からお客さんが訪れるほど有名らしい。

 

ほったらかし温泉 ほーむぺーじwww.hottarakashi-onsen.com

 

検索してみると、ホームページは素朴で手作り感にあふれている。Twitterもあるが、つぶやきは月に1回程度で最低限の情報しか更新されていない。

 

ほったらかし温泉は、山の中にある温泉で、朝日や夜景も楽しめ、天気が良ければ富士山や山梨の猛々しい山々が一望できる。いわばシンガポールのマリーナベイサンズの屋上プールの山梨バージョンだ(違う)。

 

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インフィニティ・プール@マリーナベイサンズ

 

詳しい記事はこちら。

 

富士山と日本有数の夜景を一望!至極の温泉を堪能する「ほったらかし温泉」 【楽天トラベル】富士山を望み、甲府盆地を見下ろしながらゆったりと入浴できる「ほったらかし温泉」。山梨県山梨市矢坪、棚山の約700m地点といtravel.rakuten.co.jp


焚火から数時間後。まだ暗い中4時に起床。
眠たくて仕方なかったが、目的を果たさずには帰れない。そのためにほったらかされながらも、古民家に泊まったのではないか。ほぼ起きたままの状態で車をぬるりと走らせること10分。

 

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ノーメイク、めがね。失礼しました。

 

その温泉のある山の上には、月曜日だったためか多くはなかったが、まだ4時過ぎだというのに確実に人が集まってきていた。

 

日の出の1時間前からオープン。「4時半に開きます~チケット購入してお並びください~」とスタッフさんが言って回っていた。そう、この施設なかなかに広い。早朝は営業していないが、レストランやお土産屋、フォトスポットまであり、ちゃんとした”観光地”だった。

 

そしてオープン時刻。
 

老夫婦がどっしりとフロントを守っていて、おばあちゃんが「のぼせるから水分補給してね~」と声を掛けてくれて癒された。

 

4月、山梨、山の上、早朝、シンプルに寒い。
お風呂の敷地が思った広く、湯船にたどり着くまでそこそこ距離があり、勢いよく出ていったわたしは凍え死にそうになった。

 

「寒い!寒い!寒い!寒い!」

 

と叫びながら、無事大自然の中の温かい露天風呂に浸かり、ホッと息を吹き返す。まだ薄暗さの残る中で見た夜景が美しかった。

 

徐々に明るくなってくる。山に囲まれているので、太陽がお目見えするのは時間がかかりそうだ。そう、ここからの戦いが長い。おばあちゃんの言っていた「水分補給」は朝日に出会うまでに必要なエレメントだったのだ。

 

1時間ほど経つと、辺りはすでに明るいが、朝日はまだ山々の陰にいる。太陽を拝むまで帰れねえというような我慢大会にもなっていた。が、明るい中で見る朝日はややインパクトに欠ける。これまでの旅でも幾度となく朝日を見てきた。アンコールワット、カッパドキア、エアーズロック、、(自慢)それらはお風呂の中という特殊性こそなかったが、景色と相まって圧倒的インパクトだった。だから、朝日はそこそに我々は風呂を出た。身体はぽっかぽかだった。

 

風呂を出ると何やら列が出来ている店がある。

 

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気になる看板。OPEN。

 

朝ごはんは古民家で食べることになっている。9時半くらいに。
ただいま6時・・・うん、消化可能。
即オーダー。

 

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ちょこっと覗く富士山を見ながら
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なんかの賞を獲った卵。納豆付きなのが嬉しい。600円。

 

風呂上がり×大自然×卵かけご飯

 

美味しいに決まってるじゃないか。ペロリだよ!

早朝は卵かけご飯だけだけど、カレーライスも名物らしく、今度食べてみたいと思った。朝日じゃなくて夜景も素敵だし、お昼に入るのもきっと気持ちいいはず。「こっちの湯」にも入ってみたい(こちらは工事している可能性があるので要確認)。

 

ほったらかし温泉だけど、そんなにほったらかされた感のない、みんなに優しい温泉だった。

 

(おまけ編に続く)