熊本へ帰る彼
最後会った時に着ていた赤いコート…
私は結末は分かっているけれど、もしかしたら彼に伝わるかもしれないと思って一生懸命話しかけている
見送った後に、私はとぼとぼと坂の上にある学校へ向かっている
金網越しに見える同級生達の姿
そこで私は気がつく
体育祭が間近だから、皆が薄いピンクのドレスを着てダンスの振り付け覚えているのだ…
私は迷う
今さら混ざっても踊れる自信がない
ダンス係はそんな私を怒るだろう
で、私は決断した
単位を落とそうと
それで良いと…
亡くなった彼は
英語の試験の夢を良く見ると言っていた
解けなくて苦しいと…
大胆なくせに変に生真面目
私と彼の共通点だw
(完)
追記
当時者会では司会をやってくれたね
とっても盛り上がったね
あの時は本当にありがとう☆