虫歯が減ってきています(^○^)・・・実はその陰で(-_-;)。 | 東京都板橋区板橋3丁目 MLDC メープルリーフデンタルクリニック

東京都板橋区板橋3丁目 MLDC メープルリーフデンタルクリニック

板橋3丁目の歯医者さんです。 

日々患者様の歯を‘芸術的に’治療しております。

このブログを通して、より多くの方に

私達の事を知って頂ければ幸いです。

宜しくお願いいたします。

今回は特に20代前半から20代半ばの方。 
長文ですが、よ~く読んで下さい。 
日本は先進国でありながら、
虫歯が多い国と言われています。
しかしながら、
近年若い世代の齲蝕罹患率が減少傾向にあります。(厚生労働省の歯科疾患実態調査によると)
簡単に言うと
‘虫歯のある方の人数が減ってきている!’
ということです。 この要因としていろいろなことが考えられています。

○少子化により、親が子供への虫歯予防に対する関心の高まり。

CM・ネット等、情報化社会で歯やお口のケア方法が簡単に得られる。 


(当院作成の歯磨きの仕方解説動画です。

是非ご覧下さい↓↓↓)

メープルリーフデンタルクリニック歯磨き動画


○歯や虫歯、歯周病についての知識の向上

(デンタルIQの向上)。

○フッ素入り歯磨剤・デンタルリンスの普及

によるプラークコントロールの向上。

○キシリトールやシュガーレスの登場。

○学校・保健機関・歯科医師会・歯科医療関係者等の絶え間ない努力!?       などなど。

虫歯や歯周病を防いでいく

‘予防型歯科クリニック’の当院としてはとても喜ばしいデータだと思います

実はその陰で様々な問題が残っています。

私も日々臨床で目の当たりしている事です。 
‘選べない問題’です。

昔のように虫歯が多いと、

必然的に歯科に掛かる事が多くなり、

その都度歯や、歯科治療について

なんとなく知っていく方が大半だったと思います。

現在は幼少の頃から‘虫歯を予防’していき、確かに

虫歯にならず成長する方が多くなっています。 

全て永久歯に生えそろい、歯の管理も自己責任。 

学業・部活・バイトとなにかと忙しく

学生時代を過ごし、

歯科に掛かる機会も少なくなり、就職。

ますます学生時代ほど自分の時間も

持てなくなり・・・気が付けば・・・


1本だけ重篤な虫歯

なっている。。。

 

20代半ばで多くみられます。

あまり歯科に掛かられていないので、

その歯が大変危険な状態である自覚のないまま

過ごされた悲しい結果です。

 時には抜歯が適応な程虫歯が進行している

場合もあります。

(多くの場合、以前歯が痛くなって歯科に掛かり、痛くなくなったので行かなくなり、そのまま放置⇒虫歯が歯の神経に達し、歯の神経をとる処置を行ったが、自己判断により通院を中断。 仮の蓋がなくなり、歯の中に虫歯が広がる。 神経が無いため痛くもなくじわじわと虫歯が歯の深部まで進行してしまい、保存不可能、抜歯が適応となる。)

私達は、その歯がどのような状態なのか、

どういった治療法があるのか等

ご説明いたしますが、多くの方は

‘そんなに悪くなっているなんて・・・’

と驚かれます。

 自覚症状もなく抜歯が適応な程進行してしまった

場合、抜いてインプラントやブリッジ、

小さい入れ歯が機能回復のための治療

なのですが、、、、選べない。

 両隣の歯は健康なので

ブリッジのために削りたくない。 

インプラントは保険がきかないため

高額で選べない。 

20代で入れ歯は絶対嫌だ。 

抜歯も嫌だ。

正直な感想だと思いますし、

私も同じ立場ならそう思います。

どうしても選ばなければいけない場合、

もし社会人であるなら、

デンタルローンでインプラント

選択するかもしれません。

(デンタルローンは当院で扱っております。 

ご相談下さい。)

私も健康な歯はできるだけ削りたくないです。 

しかしながら、抜いて抜きっぱなしだと、

両隣の歯が倒れてきてしまったり、

相対する歯が出てきてしまったり、

バランスが崩れ、噛み合わせや咀嚼など

機能障害、審美障害が起きてしまいます。

 中には‘選べない’からまた放置。 

残念ながら、痛くなるまでまた放置

という選択をされる方もいらっしゃいます。

私達も‘絶対こうしなければいけません。’

とは言えません。 

あくまで患者様の選択です。

当院では抜歯が適応の場合、

お伝えいたしますが、患者様が抜歯を希望

されない場合、患者様同意の上

ダメモトでも治療を行います。

 ベストを尽くした結果ダメだったら、、、

私も患者様も納得した上で改めて治療方針を

ともに考えるようにしています。

 1日でも長く、歯を残す(保存する)ために

歯科医師をしているわけで、

抜歯やインプラント治療は最終手段と

考えております。

 

さてこの‘選べない問題’にならないためには

どうすればよいのでしょうか?

 私からできるアドバイスとしては。。。

根の治療(歯の神経をとる治療)を受けたなら、絶対に治療が終わるまでしっかり通い切り、痛くなくなったからといって中断しないこと。 非常に重要です!

○根の治療中、仮の蓋が取れてしまったら速やかに掛かられている歯科に連絡して、消毒し、蓋をしてもらう。 けっしてそのままにしない事!!!

○引っ越しや留学、転勤や妊娠など、治療が中断してしまう可能性がある場合、その旨を先生に相談すること。

○歯科の受診率が低い年代 中・高・大学生世代の受診率の向上。10代の50%が歯肉炎です。 将来の歯周病予備軍です。 いろいろ難しい年頃ですが、お休みの期間などを利用して、半年に一回は歯のクリーニング歯肉炎や歯磨きの仕方のチェックに歯科に掛かりましょう。 10代のうちから掛かりつけの歯科があるかないかで大きく違います。

就職活動に入る前に、必ず歯科に掛かりましょう。社会人になると、生活環境の変化やいろんなことが大変で、時間も余裕もなくなります。 歯がキレイだと就職活動・面接に有利になるメリットもありますよ。

 ○これが一番難しい問題だと思いますが、デンタルフロス(糸ようじ)使用しましょう。 20代になり、歯の不調を訴えて来院された方、歯と歯の隣り合っている所からの虫歯が多発している方がいらっしゃいます。 若いうちからデンタルフロスの習慣化がされなければ、虫歯や歯周病は防いでいけません。 メープルリーフデンタルクリニックはデンタルフロスの使用を強くお勧めいたします。 残念なことに、我が国におけるデンタルフロスの使用率はわずか20%と言われています。。。この問題さえ解決できれば。。。

 ○歯科に掛かるタイミング。

それは‘いつでもよい’です。 歯が痛くなくても良いのです。 歯はなにか症状が出てからだと、ご自分で考えている以上に状態が悪くなっている事が多いものです。 

何かあってから、何かあった時に。。。

という概念を捨てて下さい。 

なにか起きないように定期的に歯科に掛かること

が大切です。 

予防型歯科クリニックの考えで、

私達の存在意義だと考えています。 

私達がもっとしっかりと歯の大切さを

伝えていかなければ・・・

 虫歯が減ってきている。

長文になりましたが、最後に

もし根の治療(根管治療)を中断して、

抜歯になってしまったら。。。

少なくとも抜歯されたその歯から、

なにかを学んで下さい。

その歯は、歯科医師によって抜歯されるために
生えてきたわけではありません。
生涯、あなたのために毎日休むことなく働くために

生えてきたのです。。。

 

ダメ!絶対! STOP! 治療中断(特に根の治療)! 

最後までお読み頂きましてありがとうございます。 

メープルリーフデンタルクリニック

院長 加藤岳詩