沖縄の海は青い。


悲しみに深まる青ではなく、何故か、透き通るような青。


歴史も今も、すべてが透けて見えてしまう、コバルトブルー。



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波が浜を洗い、砂粒が激しく踊っている。


激しく。






女子高生の彼女は、今日も少女な心を大人な体で包んでいる。



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俺は少し戸惑っている。


まだまだ子供なんだ。


深い意味もなく、体をすり寄せてきている。


兄に甘えるように。





沖縄本島最南端、糸満へ向かった。


人の良さそうなお兄さんの運転するトラックにヒッチハイクして、彼の目的地の糸満港から東に離れた平和祈念公園まで送ってもらう。


独特な、サ~↑ で話すお兄さん。

ヘラヘラしてたのに、目的地を告げたら、少し真面目な目になった。



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悲しいほどに美しい自然の中で。




悲惨。


悲惨は常に日常の、日常の、日常の

その連なりの先に、ある。


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彼女は、年号や、固有名詞や、民間人の犠牲者の人数。


そして、まるで朝鮮で行われたような皇民化教育の実際や、ウチナンチューであったことの屈辱、日本人であろうとしたその先にあった、、、悲惨。


しっかりとした語り口で、よどむことなく話し続ける。


ちょっと意外だった。









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1972年、沖縄は日本に戻った。


沖縄は、沖縄戦において、諸説あるようだが、10万名前後の沖縄民間人の死者を出した。

その戦争の結果が、日本に捨てられ、アメリカの植民地として、アメリカのアジア侵略の拠点になることだった。


朝鮮戦争、ベトナム戦争を、アメリカの植民地として経験。


日本にもどってからも、、、




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参考までに、沖縄の基地の概要についての中立的な情報
http://q.hatena.ne.jp/1258119479


命どぅ宝(ぬちどぅたから)な人々にとって、これは、悲惨のうえに悲惨を塗り固めた歴史。


俺たちがとうの昔に忘れてしまった歴史が、轟音と共に目の前にある。


コザ暴動の話しを知っている親戚を紹介してくれた。

意外の上に意外を塗り固めた少女。




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あっという間の一日だった。


空も海も血の色に染まり。



彼女が目の前に立っている。

俺の肩までな背丈で、

不自然な姿勢でつま先立ち、


彼女は目を閉じる。


何も考えることができず、

次の瞬間、唇を重ねていた。






今度は、人なつこいおばさんの運転する軽自動車にヒッチハイクして、那覇に戻る。



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晩ご飯は、、、、見たら分かるんだけど、、、、名前忘れたw


明日はコザ(沖縄市)に行くと告げ、これまでの夫婦の好意に感謝する。


俺の返礼は、、、沖縄の心を、その複雑で微妙な心を、俺なりに伝えてゆくこと。







今晩が最後の夜だ。



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お兄ちゃん、受験勉強してるんだけど、分かんない問題教えてw


うん、いいよw


(ちょっと胸に目がいっちゃうけど、、、)


、、、、、、、。


(揺れてるんだけど、、、)


、、、、、、、。


(なんか複雑な揺れ方なんだけど、、、)


、、、、、、、。


(困ったなあ、、、)



ん???




過去問題集、、、、。




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ちなみに第一志望は
文Ⅰだそうだ、、、、。





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かわいくねえええ、、、。泣