【画像追記】安藤美姫さんが見せた繊細な気遣い | 浅田真央さん&浅田舞さん 応援ブログ

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安藤美姫さんが見せた繊細な気遣い/芸能ショナイ業務話
(2015年10月12日 12時34分)

 実際に会ってみると想像とはまったく違う人だったということは、往々にしてある。今月1日、東京都内で、ある元スポーツ選手の女性のトークショーを取材する機会があった。“マスコミ嫌い”といわれ、「気難しい」などということを聞いたこともあったが、実際に接してみると報道陣にも見せた繊細な気遣いが、強く印象に残った。その元選手とは、フィギュアスケートの元世界女王の安藤美姫さん(27)だった。

 記者は8月までスポーツの取材現場にいたが、フィギュアスケートの担当はしたことがなく、安藤さんを間近で見たのも今回が初めてだった。乳がん検診の受診促進を啓発する「ピンクリボン運動」のイベントで、終了後の取材時間に、ステージ上に再び現れた彼女がまず口にしたのは、ステージには上がらずに取材をしていたわれわれに対する心配だった。

 「私、同じ目線じゃなくて大丈夫ですか? こんな上からで良いんでしょうか? すみません」。そこから約20分間、どんな質問にも丁寧に応対して話し続けた姿には、かつて彼女を取材したことのあった何人かの記者たちも取材後、「あのミキティがこんなに話してくれるなんて。変わったんだなあ」と驚きを隠さなかった。

 小学生時代から頭角を現した早熟な少女は、やがてトリノ、バンクーバーと2度の五輪に出場。世界選手権では2度の優勝を果たした。2013年に長女の「ひまわり」ちゃんをシングルマザーとして出産するなど、公私で注目を浴びたが、休養、出産を経て13年12月には3年ぶりの全日本選手権に出場。ソチ五輪への出場を逃したことで現役引退を発表した。

 早くからメディアの前に立ってきたことで、身を硬くしたこともあったが、この日のトークショーでも「子供が生まれたことで、私もともに成長させてもらっている。まだまだ勉強することばかりです。母親として初めてのことばかりで」と柔和な笑顔で心境を告白した。

 「2歳になった娘が今年、『スケートやりたい』と言い出して。何度か一緒に滑りました。2年前に(いったんの)現役復帰を決めたときには、自分のしてきたことを娘に見せたいという思いもあった。あのときあきらめないでよかったと、娘に思わせてもらっている」

 東日本大震災の被災地でも、宮城・石巻市を中心に支援活動も続けている。「震災は実際にその場で経験はしておらず、簡単に辛いだろうとか大変ですねとは言いづらい。私自身スケートしかできない。ただ、私は9歳の時に父を(交通)事故で亡くしました。その日まであった笑顔が急になくなってしまう、子供たちや家族のつらさは寄り添えるところがあった。子供たちを中心に支援をしています」。そんな言葉も印象的だった。


 この日の右足首には目立たないように肌色のテーピングが。指摘されると、「ちょっと練習で痛めちゃって。11月ぐらいからはアイスショーなどの仕事も増えてくる。スケーターとしては楽しみなシーズンなんです。今は娘が寝た後、夜中に練習をしています」と笑った。この日唯一表情が緊張したのは、今後の入籍予定を聞かれたときだったが、それでも「彼もまだ現役ですので」としっかりと話した。控室へ引き上げる前にはもう一度、「高いところからですみませんでした」と頭を下げた。

 高い注目の前で、少女のころから孤独な戦いを続けてきたであろう彼女は、母となったことで新たな目標を胸に充実した生活を送っているように見えた。現在のスケーティングにも、きっと現役時代の時とは違う魅力が出ていることだろう。そんな安藤さんに、これからも幸多かれと祈りたい。
http://news.livedoor.com/article/detail/10697253/