あきらめないスケーター | 浅田真央さん&浅田舞さん 応援ブログ

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「あきらめないスケーター」
浅田真央の復活に必要なもの
 2010年11月29日(月)
フィギュアスケート・エリックボンパール杯 青嶋ひろの

$ゆうゆうのブログ「あきらめない」
 色紙からはみ出さんばかりの、大きなひらがな6文字。毎年のオフシーズン、日本選手たちに今年の目標やモットーなどを自由に色紙に書いてもらっているのだが、この夏、迷わずにこの一言を書いてくれたのは、宇野昌磨(グランプリ東海ク)。名古屋の大須リンクにて、浅田真央(中京大)に「スケートやってみない?」とスカウトされ、現在も山田満知子コーチの元で練習している中学1年生の男の子だ。
「小さいころ、真央ちゃんの練習をずっと見てたんです。普通だったら調子が悪くてジャンプが跳べないと、練習が嫌になってだらだらしたり、やめちゃったりする。でも真央ちゃんは、跳べなくても跳べなくてもあきらめないで練習してた。それを見ていて『あきらめない』って大事なんだなって、思ったんです」
 先輩「真央ちゃん」からあきらめない精神を受け継いだ宇野昌磨は、現在全日本ノービス(ジュニアの1つ下のカテゴリー)チャンピオン。「彼は体も小さいし、身体能力だって決して高くない。才能ではなくひたすら努力、練習でここまで来た選手なんです」(樋口美穂子コーチ)
 小さなチャンピオンの心の中に、しっかり根を生やした大きな意思と、その結実。浅田真央というスケーターが若い選手たちに及ぼしている影響の確かさを、再確認する思いだった。



■あきらめない精神がゆらいだ瞬間
 確かに浅田の「あきらめない」、その心の強さは、ちょっと普通ではない。バンクーバー五輪シーズン、「6種類のジャンプのすべてが不安定」とまで言われ、修正する時間も方策もない最悪の状態で五輪を迎えながらも、あきれるほどの練習量とがむしゃらな根性で銀メダルを獲得。誰の指導でも誰の作戦でもなく、彼女自身の「あきらめない」気持ちがつかんだ栄光だった。
 自身が五輪銀メダリスト、世界チャンピオンになるだけでなく、小さなノービスチャンピオンを誕生させるほど大きな、彼女の「あきらめない精神」。しかしそんな浅田に小さな異常を見たのは、エリック・ボンパール杯(以下、エリック杯)フリー当日の公式練習でのことだ。

 前日のショートプログラム、トリプルアクセルの着氷で大きく崩れ、トリプルフリップで転倒。ふたつの大きなジャンプミスが響き、7位発進。
 NHK杯に続いてのこの結果に、「またか……。やっぱり真央ちゃん、まだ不調なんだな」と思った人は多いだろう。しかしその前日の公式練習を見て、試合前の発言を聞いている身としては、この結果は意外だった。練習ではトリプルアクセルをはじめ、それぞれのジャンプが悪くない確率で入っていたし、インタビューでも彼女の方から、「優勝を目指したい」発言が飛び出していたのだ。日本での練習もしっかり積めているらしく、NHK杯から数週間の過ごし方には満足している、と自信ものぞかせる。さらにはパリの街歩きも楽しみ、「カフェで食べたティラミスがおいしかった。さっきもずっと遥ちゃん(今井遥=日本橋女学館)と、ティラミスの話ばかりしてたんですよ」と、マイペース。
 逆に彼女を取り巻く佐藤信夫コーチやトレーニングメイトの小塚崇彦(トヨタ自動車)、日本チームのチームリーダーらの方がそわそわしていて、「取材の皆さん、真央ちゃんにはできれば『スケート以外のこと』を聞いてくださいね」と、冗談のような通達まででるほど。でも、真央ちゃん自身があの調子なら、大丈夫かもしれないね……そんな雰囲気が、試合前には漂っていた。

 それがショートプログラムの2ミスで7位と沈んだ翌日。フリー当日、朝の公式練習。
 アクセルもルッツも、前日とはうって変わってまったく跳べなくなってしまった姿に、誰もがぼうぜんとしてしまう。フリーの音楽「愛の夢」をかけての練習では、冒頭のトリプルアクセルを成功したものの、ルッツが大きく抜けて1回転に。そこでプログラムを中断し、その場で立ち止まってしまった浅田の姿に、見ていた取材陣の何人かが、思わず声をあげたのだ。
「そこでやめちゃ、ダメだ!」
 冷静な、というより冷徹な、スケートへの愛などではなく、職業意識で取材をしている彼らが、公式練習を見てそんな声を挙げることなど、めったにない。不調で泣きだそうが、絶好調で踊りだそうが、関係なく冷たい視線で選手たちを見ている。そんな彼らが思わず声を出してしまうほど、浅田真央の「あきらめぶり」は深刻だった。小さなチャンピオンがあこがれの目で見る「あきらめない真央」のこんな姿を、誰もが見ていられない気持ちになってしまったのだ。
 その姿はそのまま本番のフリーまで続き、冒頭のアクセルと2度目のアクセル、さらにフリップが1回転。ルッツは両足着氷で回転不足判定。当日の朝の練習から想像したとおりの演技で、浅田のグランプリシリーズ2戦目、エリック杯は5位で終わった。


■「NHK杯から今日まで、一日も無駄にした日はない」
 しかし「あきらめない真央」は、完全に消えてしまったわけではない。
「すぐそばでコケては立ち、コケては立ち、それでも滑り続けている選手を見ていると、自分もちゃんとやらなきゃな、って気持ちになります。以前は週の半ばに気持ちがだれたりもしたけれど、浅田選手と練習をするようになってからは、そんなこともなくなったかな」とは、この秋からともに練習をしている小塚崇彦の弁。
 浅田本人に話を聞いてみても、「NHK杯のころは、練習での完成度は50%という感じでした。でも今は90%……いいときには100%近いところまでの練習、できていると思います。NHK杯から今日まで、一日も無駄にした日はないって言えます」
 もちろん今季の課題である「ジャンプの修正」が終わったわけではない。しかし修正前の現段階のジャンプのままでも、試合で戦える状態までまずは持っていこう、そんな佐藤信夫コーチの方針に従い、普通にいつも通りに滑れば優勝を狙える、そこまでの練習は積めているのだ。佐藤コーチの話、本人の話、小塚の話を聞き、ショートプログラム前までの公式練習を見れば、その点でわれわれが心配することは何もない、と確信できる。それは、ジャンプをどう修正していいかわからず、練習拠点もロシアか日本か迷いつつだった、昨シーズンの状態の比ではない。佐藤コーチにもしっかり信頼を寄せ、「帰ったらもう一度ちゃんと先生とお話をして、このまま信夫先生について行きます」という意思も明確にしてくれた。練習環境、コーチとの関係、この後の練習方針、練習に向かう気持ちには、何の問題もないし、ぶれもないのだ。

 ただ試合で。試合でだけ、うまくいかないこと。試合が始まったとたんに「あきらめない真央」が姿を消してしまうこと。これはやはり、大きな気がかりだ。
 ショートプログラムの最初のジャンプがうまくいかない、その一瞬で、「やっぱり試合では、まだ駄目なんだ……」と思いこんでしまう。次のジャンプに向かう気持ちが弱くなってしまう。そんな「あきらめる真央」の姿を見るのは、宇野昌磨をはじめ、彼女の姿に力をもらってきた選手たちにとってもつらいことだろう。

■浅田に影響を受けた選手たち
 浅田の影響を受けて育った選手たちは、私たちが思う以上にずっとずっと多い。
「オリンピックで真央ちゃんを見て、やっぱり感動して……。中京大学で真央ちゃんが、すごく頑張ってアクセルを跳んでるところも見てたんです。それを知ってたからかな、あんな大きな舞台で、自分も真央ちゃんみたいに人が感動するような演技をしたいなって……オリンピックに、出たくなっちゃった(笑)」と、今季グランプリファイナル進出を決めた、村上佳菜子(中京大中京高)。
「僕がトリプルアクセルを跳べるようになったきっかけは、真央ちゃんです。ジュニアの時にシニアの合宿に特別参加したとき、すごい人と一緒に滑れる! って、テンション上がっちゃった(笑)。特に真央ちゃんのアクセルを見てたら、力はそんなに要らないんだなあ、って。そう思ってなんとなく力を抜いて跳んだら、回って、片足で降りて、跳べちゃった!」とは、今季シニアデビューで注目を集めた、羽生結弦(東北高)。

 たぶん浅田自身よりもまわりのスケーターたちの方が、彼女の良さを知っている。浅田真央から、多くのことを学んでいる。だから今度は、「真央ちゃん」の方が、まわりの友人たちから何かをもらってもいいのではないだろうか。
 たとえば安藤美姫(トヨタ自動車)の、観客の歓声をパワーに変える力。うまくいかなかった試合でも、失敗したことばかりではなく、その日に成し遂げられたこともしっかり考え、ポジティブに受け止める力。
 高橋大輔(関大大学院)の、試合であっても観客と一緒にノリノリで、その場を楽しみながら滑ってしまおうという余裕。
 そして今回のエリック杯で男子シングルを制した小塚崇彦の、ライバル選手への大声援の中でも自分を見失わず、練習を信じて本番ですべてを発揮してしまう強さ。
 グランプリシリーズ6戦を見ただけでも、彼らはそれぞれ違う強さを持って、世界を制した。フィギュアスケート日本チームの選手たちは今、本当の強さで世界のスケート界を引っ張りつつあるのだな、と試合ごとに確信し、彼らが誇らしくてたまらなくなった。

■少し肩の力を抜いて……
 そんな彼らの中で、唯一世界選手権を2度制している浅田真央。彼女がどんなに練習を頑張れる選手か、どれだけ「あきらめない」強さを持っているかは、みんなが知っている。たぶん日本選手の中で一番、いや、世界で一番の「あきらめないスケーター」だ。そんな姿をたくさんの選手が見て、刺激を受けてきた。
 だからあとは少し、試合を楽しんだり、自分をもう少し甘やかしたり、気持ちを楽にしたり……。そんなことが得意な選手たち、彼女にない種類の強さを持った選手たちが、日本のチームに、こんな近くにたくさんいるのだ。彼女が自分の目標だけに立ち向かっていく強さ、ひたすら練習に集中する頑固さを少しゆるめて、まわりの選手たちの姿に目を向けたら、今の自分にはない強さを持つ彼らを見ることができれば……。浅田真央は、さらに強くなるのではないだろうか。
 自分の弱さを見つめる余裕。もっと試合を、スケートを楽しむ気持ち。そんなものが、「練習では出来ているのに、試合でなかなか力を出せない」その現状の、突破口になるのではないか。今の強さにとらわれず、少し肩の力を抜くことが、きっと助けになるのではいか。

 宇野昌磨をはじめ、「真央ちゃん」が大好きなたくさんのスケーターが、きっと彼女の復活を待っている。試合でも「あきらめない真央」が再び戻ってくる日を待っている。
 試合でも強い、いやさらに、試合を楽しむ余裕、別の強ささえも身に付けたら……さらにたくさんの若いスケーターたちの、「やっぱり真央ちゃんみたいになりたい!」そんな気持ちに、浅田真央はきっと答えてくれるだろう。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/text/201011290002-spnavi_1.html

*今回はまともらしく書いているような・・・本当にA・H氏の記事だろうか?
いつもはこの方の記事は朝一には載せないのですが、今回は載せてみました(笑)