返す返すも「早過ぎるんだよ!!」(泣)。 | 有栖川まおの愛が止まらないR

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「有栖川まお」のガンダムで倉木麻衣な日々の出来事を綴ったブログです。

 本日、「楽さん」こと円楽師匠追悼番組が放送されました。

 前半は、楽さんが先代圓楽師匠にスカウトされて噺家となってから『笑点』の大喜利のレギュラーとして活躍するまでを追った構成でした。思うに、私が『笑点』を見ていて一番笑ったのは、木久扇師匠の答えは勿論ですが、その次に楽さんの答えだったと思います。先代圓楽師匠には「は黙ってろ!」、歌丸師匠には「やるかジジイ!!」と、自分の師匠や先輩諸氏にも歯に衣着せぬ罵倒を繰り広げたかと思いきや、時事ネタや政権批判を織り交ぜた答え(ちなみに、この楽さんの政権批判的な回答に対しては批判も多いですが、楽さんは学生運動もやっていた事ですし、芸人ってえのは反権力的で丁度いいんじゃないかと思ってます。権力に媚びちゃあ芸人はオシマイですよ)や、時に木久ちゃん並に下らない駄洒落を出したりと、その回答のバリエーションは実に豊かでした。まあ、毒舌が過ぎて「友達いないキャラ」が定着してしまいましたが、そんな中でも、たい平師匠との「円楽っち」とグータッチを行なう姿には、ほっこりさせられたモノでした。そのたい平師匠、この追悼番組の中では終始涙声で、今更ながらに楽さんとの協会を越えた繋がりを感じさせられました。

 そして番組後半は、リハビリを繰り返して、病身を押しながら高座に上がろうとする楽さんの姿が。ホントに、去年までは多少やつれながらも普通に大喜利に出演していた楽さんだったのに、今年に入っていきなりって感じでしたよ(泣)。それでも、「3人目の父親」である歌さんに倣って最後の高座に上がる姿は、笑点メンバー一同のを誘いました。

 

 トランプ前米大統領は、酒やタバコを一切やらない理由について、「本当に輝いていた優秀な人たちが人生を台無しにするのを沢山見てきたからだ」と語ってましたが(その割には本人はジャンクフードが好物だったりするのですが)、かつて歌さんと罵倒合戦を繰り広げていた小圓遊師匠酒で身を持ち崩して43歳で早世した事ですし、ホントに、楽さんがもっと早い時期から禁煙してさえいれば、こんなに早く世を去る事も無かったでしょうし、念願だった圓生の襲名、そして落語界の統一も叶っていただろうにと、返す返すも惜しまれます。