昭和天皇による玉音放送、即ち太平洋戦争(大東亜戦争)の終戦の詔勅が発せられてから、本日で丁度75年となります。
終戦直後、昭和天皇は当時の皇太子殿下(現在の上皇陛下)宛の手紙で、戦争の敗因について「精神に重きをおきすぎて科学を忘れたことである」と指摘されました。しかし、先日の都知事選においても、例の武漢ウイルスに対して「コロナは風邪」などと主張する候補者が居たりと(ただの風邪でこんなに死者が出るかよ)、戦後三四半世紀を経てもなお「精神に重きを置いて科学を忘れた」者は健在のようです。皮肉にも、アメリカでは、その武漢ウイルスに対する認識の甘さのあまりに感染者数が世界最多となってしまったり、進化論の否定や地球平面説といった反知性主義も台頭したりと、今やアメリカの方が「科学を忘れた」状態にありますし。
思えば、かつて私自身も、某剣道教室や某合唱団で「精神に重きを置いた」活動を強いられていたモノでした。ブラック企業問題にしてもそうですが、日本人がこうした体育会系的体質から脱却する事が出来てこそ、真の意味で「もはや、戦後ではない」と言える時代を迎えられると思うのですが…。
そして、8月15日以降も戦闘は続きました。9日に火事場泥棒的な手段によって宣戦布告してきたソ連が、満州や樺太、千島に侵攻して、日本がポツダム宣言受諾を表明した後になっても戦闘を中止せずに民間人を虐殺しながら、これを占領したのです。最近、ロシアは憲法改正によって「領土の割譲はしない」事を定めましたが、これは北方領土の他にも、先年ウクライナから強引に併合したクリミア半島も念頭に入れているのでしょう。結局、国の体制が変わっても、あの国の性根はソ連時代から何ら変わっていなかったという事です。そのうち、横須賀の三笠を解体しろなんて要求してくるぞ(実際に終戦直後に要求してきたのですが、アメリカによって拒否されました)。これでは、平和条約締結なんて夢のまた夢ですよ…。
そして、今年も靖国神社への参拝に足を運んできました。
熱中症とウイルス感染が心配されるところではありますが、今年は終戦75年という節目の年という事もあって、例年以上の参拝客で賑わっていました。中には、私の前の方で彼氏(旦那?)に寄り掛かっている女性や、親に連れられて暑い中泣き叫んでいる子供も居たりしました…無理に連れてくんなよ。反動でオレの毒姉みたいにブサヨになっちまったらどうするんだ。
そして猛暑の中並ぶ事1時間50分。何とか参拝を終えてきました。並んでいる最中にドロップアウトする人も多かったですが、毎年夏コミで、それも去年の「アリアケ死の行進」を乗り越えてきた私にとっては、こ、この位…。
ところで、この参拝に並んでいる最中、隣の武道館で開催されている全国戦没者追悼式のラジオ中継がスピーカーから流されるのですが、今年のそれはまるでミノフスキー粒子でも散布されたかの如く、雑音や音声の途切れがひどいモノでした。ひょっとして、玉音放送が流された当時のラジオの性能を再現しているのでしょうか?