「自立支援」とは、「自立」とは、
研修会や勉強会でこのテーマになることは多い。
寝たきりやターミナル期においての「自立」
軽度者にとっての「自立」
それぞれ「自立」の中身は違ってくるが、
大きく捉えて皆に共通する「自立」とは、
自己決定(選択)
それが困難な状態では支援者との共同決定あたりで
結論付けられるであろう。
私も勿論、その結論に異論はなく、
自立支援は介護保険の基本だと理解しているが、
一方、家族や当事者の会に参加すると、
「自立支援」「自立」のキーワードはあまり上がってこない。
そりゃそうだろと思う。
私は普段、意識して
自立しなきゃ、自立していたいと思って生活していない。
家族に調理をはじめ家事で依存しまくっているし、
だけど家族を犠牲にしてまで自己実現したいとも思わない。
自然に家族の顔色を伺い、共依存しながら
こんか感じかなで生活しているのが
大多数の市民ではないだろうか。
高尚な理念を掲げるのも時に大事だと思う。
ただ一方、皆がこんなこと求めているのだろうか
と絶えず振り返ってみて、
自分を棚に上げないでいる姿勢も
大切ではないかと思える。
中島