皆さんは人に教えるってどのようにお考えですか？
教える時って何を念頭に置いてますか？
私はかつて在宅介護支援センターの相談員をしておりました。
副主任をしておりましたので、相談員３人という少ない人数でしたが上司にあたる役割を担っておりました。退職や人事異動などに伴い、新人の教育を一手に担っておりました。ほかのスタッフは教育に携わるのは部分的であり、総合的に教育に関わるのは副主任が担うのが当たり前という環境でやってきました。
自ずと責任のある中で、言い訳ができない厳しい環境でやってきました。
私が新人と接する時、教育に携わる時に念頭に置いていたのが自分が新任時代に苦労したこと、自分だったらどう説明してほしいか、何を知りたいか。ということを新人に置き換えて教育をしてきました。大体、はじめに失敗する点は似ていると考えます。ですのでそこにズレは少なかったと思います。それに教育といっても私も未熟であったため、一緒に学ぶことの方が多かったように思います。
『自分の失敗をシェアする』
そうすることで新人も嫌な思いをせずに済むと思いますし、会社にも迷惑がかからないと考えます。同じ失敗を繰り返されるのは会社にも損になります。
１回教えたということに教えた側はこだわるかもしれませんが新人のこだわりを優先することも必要です。新人としては『失敗しないように教わりたい』というこだわりがあると思います。当たり前ですが。
ですので一つの業務が確実に新人が遂行できるように結果までみるのが良いと考えます。
部下に接する姿勢においても『あなたの為に何度でも分かってくれるまで説明するよ』という心構えで接してきました。
部下が失敗した時に『前に説明したよね』や『私は説明した』と主張する上司に限って部下思いではなく、自分軸の主張であり、保身に偏っていると思います。あえてそうしている、ねらいがあってそうしているというのであれば別かもしれませんが。
失敗したら責任を負うのが上司であり、部下が理解できていなければ、実践できていなければ自分の伝え方に問題があると考えるのが上司の責任ではないでしょうか。部下自身が『分かりやすい』と実感してくれるところに至るのが目標だと思いますが、せめて『何度でも説明します、少しでも分かりやすく伝えられるように努力します』という姿勢を見せてこそ部下は真剣に教わってくれます
教えるってそんな責任があるのだと思います。
あさひ
