褥瘡の処置 | 北池袋の「本町まんぞく介護」ケアプランセンターまんぞく。ケアマネのブログ

北池袋の「本町まんぞく介護」ケアプランセンターまんぞく。ケアマネのブログ

池袋本町で働くケアマネたちのブログ!!
日々の出来事を綴ります。

おはようございます。

今日は少し肌寒いですね。


私が担当している男性利用者で独居の要介護の方(寝たきり状態)がいらっしゃいます。身寄りがなく生活保護を受給し生活しています。その方が入退院を繰り返しているうちに次第に臀部とカカトに褥瘡ができてしまいました。全身状態が次第に低下してきて自力で動こうとする意欲も低下した為、褥瘡の広がりが早かったようです。


在宅では訪問診療につなげて皮膚科往診も週1回してもらっています。日頃のガーゼ交換などは訪問介護と通所介護で行いフォローしています。主治医と皮膚科医師が積極的に治療を考えてくださり、今日から『特別指示書』にて14日間連続で訪問看護で処置を開始します。今までは限度額いっぱいで訪問看護も頼めませんでしたので医療保険を利用しての対応ができると助かります。ただ、特別指示書が出るのは症状が相当であるので喜べることではないのは事実です。

利用者から『デイサービス週1回しか行けないの?』と聞かれたときは返答が大変辛かったですが、デイサービス以外でも何か充実できるものを探さなければならないと考えました。

介護保険の限度額(介護保険サービスのみ)で寝たきりの独居の方の生活を包括的に支えるのはできません。できるだけ周囲の協力者を探し補うことが必要ですがインフォーマルサービスを効果的に繋げるのはなかなか難しいところでもあります。利用者が元気な時に築いてきた人間関係など強みになるものを有効に活用できると良いのですがこの方の場合は頼める方がいないので新しく関わる方を探すのはなかなか難しいです。


現状では既存の介護チームで連携を図り、まずは褥瘡の処置方法や経過観察を行い悪化を防止すること。少しずつでも改善を期待しながらできる限り取り組むことだと思います。


褥瘡だけに捉われずにご本人のQOLの概念も忘れないようにして支援を考えていこうと思います。


在宅の醍醐味は在宅でしか得られないQOLを支援者が寄り添って支援していくことだと考えます。基本ですがこのようなケースの時に強く感じることでもあります。


あさひ