7年前の話である。


医師である義兄から、長期で休みをとれそうだから、義姉の両親(=モラ夫の両親)を連れてみんなでハワイに行かないか、と声がかかった。


ハワイ❗️

Hawaii❗️

なんとも心踊るご単語ではないか。

心は踊るが、小さな針がチクンと心を刺した。

うちの両親も海外に行けるとしたら今が最後かも…。


そんな私の心の中を知ってか知らないでか、義姉が私に声をかけてくれた。


「ねえ、marukoさん、よければmarukoさんのご両親も一緒にどう?今回は旦那も行くから、医者つきで安心よ。娘と息子(高校生)も行くし、これだけ人手があれば、高齢者が4人いても安心じゃない?」


も、もしかして、女神様ですか??

涙が溢れそうになった。

(いや、実際に泣いた。)

弟の嫁の両親も一緒に、と義姉から言ってもらえるなんて、この上なく有難い話ではないか。


早速実家に行き、両親に話したところ、母は大喜びだった。

一方父は「最近、少し歩くだけで息があがるんだ。目の前が真っ暗になって、座り込んでしまったこともあるんだよ…。」と心配な様子。

前からかかりつけの医者に息があがることを相談し、総合病院で肺の検査をして軽度のCOPD(肺気腫)と診断されていたらしい。

改めてかかりつけ医に相談したところ、海外旅行は行っても良いと言われた。

しかし、父は現地でみんなに迷惑をかけることを恐れ、喜んでいる母のために一旦オーケーしたものの、直前でキャンセルする気でいたらしい。


ある日、実家で両親と過ごしていたとき、父が血圧を測定をしようとした。

しかし、何度測ろうとしても血圧計がエラーになる。

「最近、こういうことが多いんだ。器械が古いからかな」と父。

しかし、家族全員測ってみたが、父以外は普通に測定できた。

おかしいと思った私は、義兄に相談した。


「もしかすると『徐脈』かもしれない。後輩の不整脈専門の医師を紹介するからすぐに診察を受けて。」


義兄から紹介された先生の診察を受けたところ、その場で「間違いなく徐脈です。今の段階で気がついて良かったですね。」と言われ、ペースメーカーの装填を勧められた。

ペースメーカーを入れたら息もあがりにくくなるし、海外旅行もまったく問題ない。

そう言われた当時85歳の父は、手術を即断した。


そして、退院して4ヶ月後、私の両親は、モラ夫の姉家族と総勢10人で賑やかなハワイ旅行を楽しむことができたのである。

(旅行のエピソードはまた後日。)


つづく



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