前回の投稿で、私が読んだ引き寄せの本をご紹介したので、引き寄せの体験についても記しておこうと思う。


引き寄せは存在するか。


「ある」と、私は思う。

ただし、こうなりたいと思ったものを意識的に引き寄せられるかというと、それはなかなか難しい。


例えば私が独身の20代だったとして、大谷翔平さんと結婚したい❗️と思っても、引き寄せられる確率はゼロに近い。

その確率を少しでもあげたいならば、しっかりマーケティングをして、相手のテリトリーに自分が突入できる要素を身に付けていくしかない。

しかし、それも「確率」を多少あげるための「努力」なだけで、「引き寄せ」とは違う。


「引き寄せ」は、無理せず望みが叶ったときに、そういえばあの時…と後から気づくものではないだろうか。


モラ夫と付き合い始めた頃(つまり17年くらい前)の話だ。

ある日、モラ夫が「車を買い換えようと思う。めぼしい車が見つかったから見に行こう」と言った。

私は車には全く興味がない。

正直、私にとって車は足に過ぎず、燃費が良くて運転しやすければなんでも良いと考えていた。


中古車ディーラーに到着して、モラ夫が指差した車を見た瞬間、私はその場で埋もれていた古い記憶がまざまざと甦り、震撼した。


大学生の頃、私が愛読していたファッション誌に「ヴァンテーヌ」という雑誌があった。

JJ、CanCam、non-noが主流の中、私にとってはかなりセンセーショナルな雑誌で、創刊号から欠かさず購読していた。


ある日、私はその中の1枚のページに目が釘付けになった。


金髪の綺麗な女性が、エルメスのスカーフを真知子巻きにして、バーバリーのトレンチコートをまとい、赤いAudiを颯爽と運転している。

サングラスも嫌みがなく、赤い口紅も品を醸し出していた。


その写真に当時の私は理屈なくときめいた。

今でも鮮明にその写真を思い浮かべることができる。

ああ、女性が助手席ではなく、自分で車を颯爽と運転できる時代なんだな。

こんな素敵な女性になれたらいいな。

そう思ったのだ。


モラ夫が指差したのは、紛れもなく当時雑誌で見た赤いAudiだった。

それを見た瞬間に感じたのは、デジャヴに近いものかもしれない。

これが、引き寄せの原動力、つまり「潜在意識に塗り込まれていた記憶」なのではないかと思う。


当然モラ夫が、私の中で埋もれていた記憶など知るはずもない。

ただの偶然と言えばそのとおり。

ただ、モラ夫が買おうとしている車が、10年以上前に私が雑誌の写真を見てときめいた車と、色も車種も同じだったということに、単純に驚いた(型番は違うと思うけど)。


かくして、私はトレンチコートを着て(モラ夫の)赤いAudiを運転するという生活を実現した。

それも、自分の力ではなく、モラ夫の趣味を通じてだ。

その後、引き寄せの法則を知ったのである。



↓私が読んだ本はこちら

 

こちらの本では、「潜在意識と繋がる方法」をレクチャーしていた(と思う)が、これがなかなか難しい。

チャレンジしてみても、それが著者の言う通りに出来ているのかどうか、自分ではよくわからない。どうも顕在意識の中でゴソゴソしているだけのように感じるのである。


ただ、自分の体験からひとつだけ言えるのは、「ときめき」こそが、潜在意識と最も共鳴しやすい感情なのかもしれないということだ。


つまり、引き寄せを体感したければ、まずは普段の生活の中で、心の底からときめきを感じる瞬間を増やしたほうが良いというのが私の持論だ。


そして、「潜在意識と共鳴できるほどのときめきを感じたものしか、現実には引き寄せられない」と思う。


そういえば、このところ、本気でときめきを感じる瞬間が減ったなぁ…。

年齢を重ねると、経験も増えて大抵のことに動じなくなってくるわけで、これもときめきを感じることが減っていく要因だろう。


「ときめき」は「衝撃」。

初心を忘れず、どんどん新しいことにチャレンジして、衝撃的なときめきを感じる感性を持ち続けたいなぁと思う今日この頃だ。


ちなみに今は、全身ワークマンで、国産のマニュアル軽トラックを運転する毎日だ。


これはこれで悪くない。


引き寄せが実現しても、その生活を続けたいと思うかどうかはまた別なようだ。